・・で
本日の症例は
「軽度の嚥下障害があり、誤嚥性肺炎となったために、
拒食状態となった患者様への支援」
『軽めの「噛んだり・飲み込んだり」する機能に障害があり、
そのため、食道に入るはずの食べ物が誤って気道に入ってしまい、
それが原因で肺炎を発症してしまい
食事を食べたくない・・という状態になってしまった患者さんへの支援』
こういった症例のデータをもとに考えます~
・性別
・生年月日
・身長、体重、BMI
・病名
・経過
・投薬
・退院時血液検査データ、あればその後の血液検査データ
・栄養管理法
・投与組成、投与量
・活動状況、評価
・食事環境
・栄養アセスメントとモニタリング
・栄養ケア提供経過記録
一つずつ、見て行きましょう~
まぁ、前半はそのまんまなんですっ飛ばします~
★経過は
いつ頃から、どんな症状で病院に通ってた・・とか
治療の移り変わりや転院などの理由・・などでしょうか
★投薬は
服薬している薬ですね^^
これは、とっても重要です!!
この薬だから・・・食欲が出ないとか、
食材との関わりで、作用に増強・・または弱めてしまう作用があったり
糖尿病の薬だと、食直前に飲むことがあったり、
食事の食べる量が少ないと低血糖になったりします
抗精神病剤や眠剤は~
同じ薬なのに、人によって効き具合が様々です。
しかも時間差で効果が現れたり、蓄積しちゃって症状が出たりします
自分で食べれていた人が、食べれなくなったり誤嚥します。
薬は良くない!!
そんなイメージが一般的ですが~
ホントに絶妙に量がコントロール出来ると、
驚くほど穏やかになります(^ー^)
飲まずに、イライラしっぱなしと~
飲んで、穏やかに過ごせる。
不眠が寝れる
どっちがいいのかな???って選択です
重複して飲んでたり、意味なくたくさん飲んでるのは・・
もってのほかですけどね~
★血液データ
身体のどこが、どのくらい悪いのか?
その後、改善しているのか??
どちらかと言えば、現状把握な感じで~
成人の健康診断とかとは違うので、
データ値にしばられない援助が必要かなと思います
★栄養管理法
口から食べているのか、管から栄養剤を流しているのか
はたまた胃瘻なのか、点滴からの補給なのか・・
★投与組成、投与法
投与されてる成分の内容
合計でどのくらいの分量が投与されているのか
★活動状況、評価
今回のケースでは、入院していた病院の状況でした
嚥下障害チームの活動があり、そのチームの退院時までの評価など。
★食事環境
入院していた病院での食事に関する環境
・水分の増粘剤の銘柄と%
(文章最初の図のように、誤嚥しないように
水分にトロミを付けて防ぎます。そのトロミの付き具合について)
・内服投与方法
薬をどうやって飲んでいるか
水分とか、食事に混ぜてる、トロミでくるんでる
ゼリーに埋め込んでる、など
・口腔清掃状態
歯磨きの状況、口の中がキレイかどうか
・義歯
入れ歯があるか、ないか、必要だけど使ってない、とか
・歯科衛生士
歯科の援助があるか、ないか
援助が必要ってことは、口腔内・・口の中の改善が必要って感じかな
・介助方法
自分で食べる、見守りがいる、ちょっと手伝う、全部手伝う
・姿勢保持
座って食べれる、ベッド上で何°くらいの角度で上体を上げるのか
・複数回嚥下
一回ものを飲み込むのに、何回もごっくん!!が必要か、一回で済むか
・交互嚥下
うーん・・(笑)
普通は、一口二口と食べていく訳だけど~
一口食べて、一回のごっくんで全て飲み込めず~
のどに食物が残っているので~
一口の後に、ゼリーやトロミの付いた水分とかを一口食べてもらって~
のどに残った食物を一緒に一度流してから、次の食事に進む。
その交互だから、交互嚥下。
これが必要か、しなくていいか。
・食事の回数
1日何回食事をするか
・ムセ
文章最初の図のように、誤嚥すると~
間違って気道に入っちゃった食物を、外に出そうと~
身体が反応する訳です
その反応がムセ!
そんなムセてる様子が、食事中に見られるかどうか。
・口腔残留
ごっくんしても、口の中に食物が残ってしまう。
毎回残ってる。。(´~`)のかどうか
・咽頭残留
上の口腔残留が、口の中のことならば~
咽頭残留は、のどの辺りの咽頭という部分に残るがどうか。
外からでは見て確認できないと思います
VE(嚥下内視鏡検査)やらVF(嚥下造影検査)で見るんだと思います
・自己喀痰
自分で痰が出せるかどうか、機械を使って吸い取る吸引が必要かどうか。
・吸引
上の機械を使わないと、痰が出せない状況かどうか。
・食器、器具
たぶん、特殊なモノを使う必要があるのかどうか
あー
長かったー
すごいね
こんなに情報もらえること少ないよ(笑)
私も、施設の利用者さんが特別養護老人ホームなどに転所する時は
「栄養サマリー」を相手施設の栄養士さんに送りますが・・
ここまで細かくはないです
さすが病院。。
施設では中々出来ない項目もあるもんなー
アセスメント、モニタリングは次回で・・(^^;