蘇州軌道交通の旅(22) | 蘇州日記

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2015年4月から蘇州に単身赴任しています。蘇州での生活をブログに書いてる人が大勢いて、赴任前にとても参考になったので、真似することにしました。

今日は蘇州軌道交通1号線の東から21個目の駅「玉山路」(ユーシャンルー)の紹介です。

 

 

 

玉山路というネーミングからは、長江路と玉山路(道路)の交差点にあるべきですが、それだと前回の蘇州楽園駅と近過ぎるからか、玉山路(道路)と竹園路(ジューユアンルー)の間にあります。

 

 

この駅には、駅と直結した巨大ショッピングセンターがあります。

 

この建物は中国資本のMATRO(美罗)と日本資本の泉屋(イズミヤ)が連結されたものです。

 

玉山路駅の1番出口を出ると、右側にMATRO、左側に泉屋があります。

 

 

 

こちらが外観の様子。

 

ここには何度も来ていますが、いつも地下から入ってしまうので、全体像を初めて見ました。

 

手前のガラス張り&白い建物がMATRO、向こうの茶色い建物が泉屋です。

 

 

 

 

MATROは欧米の高級ブランド店を中心にしたデパートです。

 

 

 

 

 

 

化粧品コーナーには欧米ブランドに混じってSK-IIやコーセーといった日本ブランドの店もあります。

 

 




僕は綾瀬はるかのファンなのですが、中国ではSK-IIのキャラクターが彼女ではなく湯唯(タン・ウェイ)という中国の女優さんなのが悲しいです。

 

 

 

 

まあ、ここは中国なのだから中国人タレントを起用するのが当たり前だと思いたいところですが、そう割り切れないのはコーセーが中国でも新垣結衣を起用しているからです。

 

 

 

綾瀬はるかじゃなくて新垣結衣のファンになっておけば良かったなあ(笑)

 

 

 

MATROの地下一階にはCoCo壱番屋があります。

 

高級デパートにココイチは似合わないと思うかも知れませんが、こちらではココイチは高級な部類に入るのです。

 

 

 

 

このようにMATROにも一部日系の店があるのですが、基本は欧米色です。

 

それに対して、泉屋は日本色を前面に打ち出したデパートです。

 

園区の久光も日系ではありますが、そこが売りにしているのは主として日本のデパートの運営ノウハウであり、そこで扱っている商品は必ずしも日本にこだわっていないのに対し、泉屋は売り場案内にも日本語が併記してあるくらい、日本色を前面に出しています。

 

 

 

 

 

そのせいか、2012年の反日デモでは暴徒の標的となってしまい、店舗が破壊・略奪されてしまったそうです。

 

ちなみにその事件が起きたのは蘇州泉屋の開業からわずか1年後のことでした。

 

その困難を乗り越え、多くのショッピングセンターに閑古鳥が鳴く蘇州で、開業から4年経ってもちゃんとお客さんで賑わうデパートに育てた泉屋の社員のみなさんは大したものだと思います。

 

 

 

東京から来た僕は、日本ではイズミヤを知らなかったのですが、近畿地方を中心に展開するスーパーマーケットだそうです。

 

ただ、スーパーとしては中堅で、決して大手ではありません。

 

久光の母体も、デパートとして最大手とは言えないそごうです。

 

このように日本で1~2位の会社ではなく、中堅の会社が日本での過当競争からの脱却を求めて中国市場に活路を見い出しているのは興味深いです。

 

 

 

泉屋にはもちろん、日系の店舗がたくさん入っています。

 

ダイソー

 

 

 

洋服の青山

 

 

  

 

櫻工房

 

 

  

櫻工房は日本のウェルシア薬局が運営するドラッグストア(のようなもの)です。

 

薬事法の関係で医薬品は売っていないのですが、日本の化粧品や衛生用品(おむつ、生理用品など)を販売しています。

 

尚、ネットの情報によると大衆医薬品(ただし中国のもの)の販売も始める予定だそうです。

 

 

 

ユニクロ

 

 

 

 

ペッパーランチ

 

 

 

 

和民(こちらでは飲み屋ではなくレストラン)

 

 

 

 

こちらが地下のスーパーマーケット。

 

蘇州のスーパーマーケットの中では見た目が一番日本っぽいです。

 

 

 

 

 

泉屋の北には玉山公園があります。

 

 

 

 

 

一見すると単なる公園なのですが、地震避難所に指定されているそうで、ヘリポートや応急物資の備蓄所が供えられています。

 

 

 

  

こちらがヘリポート。

 

もちろん平時は単にコンクリートを敷き詰めただだっ広いだけの場所です。

 

 

 

 

この場所には非常時にテントを張るのだそうです。

 

 

 


 

地震の少ない中国では地震対策なんか何もしてないと思い込んでいたので、このような場所があることには驚きました。

 

2008年の四川大地震をきっかけに、中国政府としてこういう施設を整備することが決定されたそうで、それを受けてこの公園も2012年に改築してこれらの施設を作ったのだそうです。

 

 

 

玉山公園の北側を走っているのが玉山路(道路)です。

 

この道を少し西に向かって歩くと、糖果世界商業広場という場所があります。

 

 

 

 

地図で見ると蘇州楽園の一部にしか見えないし、蘇州楽園のキャラクターが使われていますが、蘇州楽園の敷地内ではない場所です。

 

ここには小さ目の遊園地、レストラン、映画館、スポーツ用品店などがあります。

 

 

 

  

 

その一画にはマックスバリューがありました。

 

 

 

 

 

すぐそばに泉屋があるので、ここにも日系スーパーがあってもしょうがないような気もするのですが、結構お客さんが入ってました。

 

泉屋より安いのかな?

 

 

第21回 蘇州楽園へ

 

第23回 汾湖路へ

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