蘇州軌道交通の旅(21) | 蘇州日記

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2015年4月から蘇州に単身赴任しています。蘇州での生活をブログに書いてる人が大勢いて、赴任前にとても参考になったので、真似することにしました。

今日は蘇州軌道交通1号線の東から20個目の駅「蘇州楽園」(スジョウラーユアン)の紹介です。

 


 

 

過去6駅は道路の名前を冠した駅が連続していましたが、久々にそうでないネーミングです。

 

蘇州楽園というのはこの駅に隣接している遊園地の名前です。

 

この駅は特定の交差点にあるわけではなく、長江路の地下の金山路から獅山路までを結ぶラインにあるので、ひとつの道路の名前を付けるのは不適切なのです。

 

 

 

 

この駅はこれまでと比べてかなり広いです。

 

 


改札の北側には地下商店街もあります。

 

 


これは遊園地があるからというよりも、この駅が地下鉄1号線と3号線の乗換駅になる予定だからだと思います。

 

なんで遊園地は関係ないと思うかというと、遊園地は郊外に移転することが既に決まっているからです。

 

蘇州楽園の移転後は、駅名はどうするのでしょうね?

 

 


駅から外に出ると、遊園地がありました。

 

 

 

中年男性がひとりで遊園地に入るのは変なので、園内のレポートは断念しました(笑)。

 

 


こちらは蘇州楽園のキャラクターのようですが、手塚治虫っぽいこのタッチ。志摩スペイン村の真似でしょうか??

 

 

 


長江路を挟んで蘇州楽園の向かい側は日航ホテルです。

 

 

 

まだ新しいホテルできれいです。

 

蘇州楽園という中国人ファミリー層向けの施設の目の前に日系ホテルがあるというのはちょっと不思議ですが、蘇州楽園が移転した後は日本人旅行者向きの場所に変わるのでしょうか?

 

 

 

日航ホテルの南側には金鷹国際広場という新しい建物が建設中でした。

 

 

 

 

獅山路を挟んで南側には索山公園があります。

 

 

 


一見すると池を中心とした普通の公園ですが、地下がショッピング街になっています。

但し、ショッピング街にはまだ殆どお店がオープンしていません。

 

 


新区にお住いの日本人のみなさんのブログによると、ずいぶん長い間この状態が続いているようです(^_^;)

 

 


今度は駅の北側に行ってみます。

 

駅から金山路を挟んで北側には長距離バスのターミナルがあります。

 

前からバスターミナルだったそうですが、最近リニューアルされたので見た目はカッコいいです。

 

 

 


ターミナルには獅山石路国際生活広場というショッピングセンターも併設されています。

 

 


但し、このショッピングセンターも、賑わっているのは飲食店のみという蘇州ではよくある閑古鳥状態。

 

どう考えてもショッピングセンターを作り過ぎなんですよね~。

 

 


金山路を1分ほど西へ行くと、蘇州高新有軌電車という路面電車の駅があります。

 

 

 


有軌電車って、軌道交通とほぼ同じ意味じゃないですか!

 

もうちょっと違いのわかるネーミングにして欲しかったなぁ。

 

 

 

Wikipediaの蘇州軌道交通のページには、高新有軌電車も蘇州軌道交通のひとつの路線のように書いてあるのですが、これは間違いで両社は運営母体が違います。

 

蘇州軌道交通が蘇州市が設立した法人によって運営されているのに対し、蘇州高新有軌電車は虎丘区(新区)が独自に立ち上げた法人によって運営されています。

 

虎丘区の西側には未開発の土地が多く、広い道路が作れるので、それらの地域には地下鉄よりもコストのかからない路面電車を作ろうという発想なのでしょう。

 

 

 

せっかくだから有軌電車に乗ってみました。

 

バスと同じように入り口付近にお金を払う機会があって、そこで現金や蘇州市民カードで乗車賃を支払います。

 

銀嶺カードでの支払いもできるようですね。

 

 

 

線路周辺の風景は典型的な郊外という感じです。

 

住宅地があったり、

 

 

山が見えたりします。

 

 

 


蘇州は大部分が平野で、坂道もほぼ皆無なのですが、新区の西側にのみいくつかの山があります。

 

山登りが好きな蘇州人は週末にこの辺に来るようです。

 

 

 

さて、この有軌電車ですが、なぜか百度地図にも高徳地図にも記載がありません。

 

ですので、乗ったはいいものの、どこに連れて行かれるのかわからずちょっと不安です(笑)。

 

しかし、高新区管委会(管理委員会)という駅を見つけましたので、そこで降りてみます。

 

 


駅からちょっと歩くと、新区管理委員会のビルが見えました。

 

 

「SND」というのは新区の略称で「Suzhou New District」のことです。

(ちなみに園区は「SIP=Suzhou Industrial Park」)

 

 


蘇州高新有軌電車は今のところ1号線しかないのですが、そのうち2号線以降ができるらしいです。

 

ということで、蘇州楽園駅は遊園地の移転後は、地下鉄1号線、3号線、有軌電車1号線、長距離バスが交差する交通の要所ということになるのだろうと思います。

 

◆第20回・塔園路

 

◆第22回・玉山路

 

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