園区について(1) | 蘇州日記

蘇州日記

2015年4月から蘇州に単身赴任しています。蘇州での生活をブログに書いてる人が大勢いて、赴任前にとても参考になったので、真似することにしました。

今日は、園区というのがどんなところかという話です。

まずは蘇州全体の位置から。

この地図の青い点のところが僕の現在位置なので、そこが蘇州ということになるのですが、日本列島まで範囲に入れたこの地図では上海と見分けがつかないような場所になってます。




これを少し拡大して上海との違いがわかるようにしたものがこちら。蘇州が上海の西にあることがわかります。





さらに拡大したものがこちら。

左右に走る緑の線と上下に入る赤い線が地下鉄なのですが、この2本の地下鉄が交わる場所が旧市街で、その西側が新区、東側が園区です。





上の地図でわかるように、園区の真ん中辺には南北に並んだ2つの湖があります。園区はこれらの湖をまたぐ形で広がっているのですが、湖の西側を左岸、東側を右岸と呼んでいます。青い点の位置でわかるように、僕は左岸の住人です。

園区は元々は左岸しかなかったのですが、段々発展して右岸に進出したそうです。

だから左岸は比較的古い地域なのですが、今は再開発が進められている最中です。



さて、園区は本当の名前は「蘇州工業園区」(注)というのですが、工業園区という名前のくせに工場の新規建設は認められていないという変なところです。

1994年に開発が始まった頃には確かに工業地域としてスタートしているのですが、そのうちに「もう工業の時代じゃないな」という話になり、商業・金融業を中心とした都市に方向転換したわけです。

僕の勤め先は工場なのですが、周囲に工場はほんの数軒しかありません。みんな右岸に移転してしまった(させられた?)のです。

工場からほんの10分くらい歩くと巨大な銀行のビル群が立ち並ぶという、なんとも摩訶不思議な町が園区左岸なのです。



(注)
更に正式な名前は「中国-シンガポール蘇州工業園区」というのですが、この名前で呼ばれることは滅多にありません。


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