夢を見ると想像力が高まる? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


睡眠時間、皆さんは何時間くらいですか?だいたい6~8時間くらいってところかしら?1日の1/4~1/3は眠ってることになりますね。やりたいこと、やらなきゃいけないことがたくさんあると、眠る時間がもったいないって思ったりしませんか?でも、どんなにがんばっても、続けて起きていられるのって、3~4日が限度。ギネス記録は11日間だそうだけど。


そもそも眠りはいったい何のためにあるんでしょうね。「寝る子は育つ 美人は夜つくられる」 でお話したように、寝ている間に成長ホルモンが多く出るというようなことがありますが、どちらかというと、脳を休ませるためにあると考えられています。脳を半分ずつ休ませながら、何千キロも飛んでいく渡り鳥みたいにはいきませんから。


睡眠には、寝入りばなに多いノンレム睡眠と、目覚める直前に多くなるレム睡眠とがあります。ノンレムとレムは、90~120分周期で繰り返されますが、↓の図にあるように、睡眠の前半ではノンレム睡眠が深くて多く、後半ではレム睡眠が多くなります。


春月の『ちょこっと健康術』-睡眠 ←クリックすると大きくなります。


ノンレム睡眠は脳を鎮静化するための眠り、レム睡眠は脳を活性化するための眠り。後半でレム睡眠が多くなるのは、目覚めの準備というところでしょうか。夢をみるのも、昼間あったことを脳の中で追体験するのも、レム睡眠中です。レム睡眠中に目が覚めてしまうと、身体は眠ったままで動かず、いわゆる「金縛り」になると言われています。


最近行われたある研究で、レム睡眠が想像力を高めることがわかったそうです。77人に、3つの言葉から関連する言葉を答える連想ゲームを、午前中と夕方にそれぞれ30題行なって、昼食後に休憩をとるだけのグループと、仮眠をとるグループに分けて、結果を比較検討したもの。仮眠中の脳波でレム睡眠がみられた人が正答率の改善度が40%アップしたのに対し、ノンレム睡眠がみられた人と休憩だけの人には改善がみられなかったとのこと(Proc. Natl. Acad. Sci.電子版; June 8, 2009)。


どうやら新しい情報と過去の経験とを突き合わせて連想する力は、レム睡眠中に強化されるようです。レム睡眠の量って、大人では睡眠全体の20~25%ですけど、乳幼児は40~50%。そういえば、子供って、よく夢をみていて、寝ボケることも多い。つまり、レム睡眠中にそうやって、昼間体験・学習したことを脳に焼き付けて、想像力や創造力をつくってるんですね。


今日もいい1日にしましょう。


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