『養生訓』 虚弱な人の保養(巻三34) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「病気で衰弱した人や体質的に虚弱な人は、常に魚や鳥の肉を味をよくして、少しずつ食べるのがよい。薬用人参で補うよりも勝っている。

 性(成分)のよい生魚をよく煮たり、あぶったりするとよい。塩につけて漬けて一両日たったものがもっともよい。長くおいたものは味が悪くなる。しかも胃に滞りやすい。

 生魚の肉を味噌に漬けたものをあぶったり煮たりして食べるのもよい。暑い夏は長くはもたないから、注意が必要である。」


病気が長引いて衰弱した人や、元から虚弱体質の人は、体力をつけるためにも、良質なタンパク質である魚や鳥の肉を摂るのがいいということ。これは現代でも同じですね。ただし、脾胃に負担をかけないために、毎日少しずつに限ります。


養生の基本は食にあって、薬用人参のようなもの、現代ならばサプリメントに頼るよりは、食事で補うほうがずっとよいということですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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春月の『ちょこっと健康術』-花菖蒲