脳は見たものを脚色する? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


人生一番目の記憶は? ブログネタ:人生一番目の記憶は? 参加中


一番目の記憶は、3歳の春です。満開の桜の下を、母とバスに乗って通った記憶。アルバムの写真にはないので、頭の中の記憶だと思うんです。切通しのようなところを抜けた先に、桜並木があって、空がピンク色に見えた。その前後は全く記憶にない。よほど桜に感動したのでしょうね。


感動に伴う記憶は強く残りやすいですね。子供のころのものなら、楽しかった、うれしかった、びっくりしたなんていうことはよく覚えているものです。怖かったとか、悲しかったとかいうことは、抑圧される傾向にあるので、本当は忘れてなくても、記憶の底に追いやられます。


毎日膨大な量の情報が入ってきますね。それを一つ一つ記憶していたのでは、脳もオーバーヒートしてしまいます。知恵熱なんていうのは、一種のオーバーヒート現象かな。脳に入ってきた情報は、短期記憶として、大脳皮質のすぐ内側にある海馬の回路に入ります。何度も繰り返し同じ情報が入ってくると、生きていく上で重要な情報として、長期記憶となって大脳に集積されます。印象的なことって、何度も思い出すことで、繰り返しの刺激になるんですね。


学校の勉強も、当然のことながら、繰り返すことでしっかりと覚えられます。だから、予習よりも復習に時間を使うほうが、学習効率は高くなる。しかも、黙読するという視覚刺激だけじゃなくて、書くという触覚刺激や、音読するという聴覚刺激も組み合わせると、より強力になります。勉強するときに、いつも決まった香りのアロマオイルを使えば、嗅覚刺激も加わって、さらにいいかも。


脳って、見たものを見たままとらえているかというと、実はそうでもなくて、記憶にもとづいて勝手に脚色することがあるようです。見間違いや思い違いなんてことが起こるのも、そのせいかも。初めて目にするものでも、過去の経験と照らし合わせて、似たようなものと比べるしかなくて、その上で、自分にとって危険なものかそうじゃないかを判断する。それは、生きていく上で、とても大切なことだから。


経験が多くなれば、脳がおかす勘違い率も下がります。学校というのは、科目のお勉強のためというよりも、経験値を積むための場所として重要なんだなぁと思います。


今日も言い1日になりますように。


春月の『ちょこっと健康術』-紫つゆ草