マタニティ・リフレクソロジーの効用 | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


私は、年に1度、まる1日、某医療大学校の助産師科で、マタニティ・リフレクソロジーを教えています。そのときにお配りする資料について、今日は少しご紹介したいと思います。


それは、「産科領域におけるリフレクソロジー」という平山博章医師の調査報告で、助産婦雑誌の2002年9月号に掲載されたものです。


調査内容は、妊娠中にリフレクソロジーを受けた群と受けなかった群に、分娩時間の差があるかどうかを比較したもの。


調査期間は、1999年7月1日~2001年6月30日の2年間。


調査対象は、ある大学病院で正常分娩された妊産婦さんで、妊娠期間中に10回以上のリフレクソロジーを受けた35名。うち初産婦は23名で平均年齢35.9歳、経産婦は12名で平均年齢34.4歳でした。


比較対象は、同時期に正常分娩した、リフレクソロジーを受けていない、初産婦50名と経産婦50名です。


調査結果は、分娩第3期の所要時間に差はなかったものの、リフレクソロジーを受けたローリスク群の妊婦は、分娩第1期および第2期で、受けていない群より優位に所要時間が短かったというもの。


この調査報告は、統計検定も行われていて、ちゃんとした論文形式になっています。調査対象数が十分に多いかどうかは論議の的になるかもしれませんが、リフレクソロジストとしては非常に興味深く、また励みとなる結果です。


ちなみに、分娩第1期(開口期)は分娩開始(陣痛の発来)から子宮口が全開大になるまで、分娩第2期(娩出期)は胎児が娩出されるまで、分娩第3期は胎盤と臍帯を娩出し終えるまでとなっています。


平山先生は、ご自身のクリニックで週2回のリフレクソロジー外来を設けるとともに、パパママ教室でご主人にリフレクソロジーを指導する活動を行われているようです。私も治療院でマタニティ・リフレクソロジー教室を行っていますが、どちらかというとお年寄りの多い地域であることと、特に宣伝もしていないせいか、受けられたのは9年で3組だけ。ただ、その3組の方も、お客様として施術を受けられた妊婦さんたちも、みなさんが安産だったことは、自慢していいんじゃないかと思っています。


この報告書の中で、平山先生が書かれている「妊産婦への効果」は、

① 妊産婦が肉体的にも精神的にも強くなり、お産と母親になることに備えることができる。

② 妊娠にともなうマイナートラブルを緩和する。

③ リンパの流れを良くする。

④ 妊娠中、母親がはつらつとして幸福感に満たされることで、胎児に落ち着きをもたらす。

⑤ 骨盤や靭帯の強化が促進され、ホルモンのバランスも安定する。

というもので、「具体的には、悪阻・肩こり・浮腫・頭痛・不眠・痔疾・高血圧などに効果があります。」と続けられています。


妊産婦さんでこれだけの効果があると、産婦人科のお医者様がおっしゃっていることは、リフレクソロジストにとってとても心強い。当然のことながら、妊産婦さんでない方にも、同様の効果が期待できるというもの。私自身、疲れをとって体調管理するには、リフレクソロジーが一番手軽で安全だと、自分の身体でも感じています。


リフレクソロジーは、ご家族同士でやっていただくと、会話も増えますし、きずなが強まるはず。特にご夫婦や親子にお勧めです。妊婦さんには、受けていただくだけでなく、おなかが苦しくないうちは、ぜひやる側にも回っていただくと、気の流れがよくなること請け合いです。


リフレクソロジーの体裁をなさなくても、たとえば手のひらで足やふくらはぎをさするだけでも、お互いに触れ合ってみませんか?寝る前にやっていただくと、寝つきもよくなるし、深く眠れますよ。


そうそう、初対面の赤ちゃんと仲良くなるにも、足からのアプローチは有効なんです。お母さんにだっこされた赤ちゃんの足を、お母さんの顔を見て、お母さんと笑顔で話しながら、さりげなくさすっていくと、人見知りな赤ちゃんでも泣かれずにすみますよ。お試しあれ。


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今日もいい1日になりますように。


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