はじめての方は、まずこちらをお読みください。

 はじめに


2016年7月26日(火)

今日は採血検査に時間を取られないように、と思って

いつもより1時間早く家を出た。

が、採血の受付に行くと、

番号札をもらうためにさらに別のゾーンで

順番待ちをするという

未だかつて経験したことのない状態。

おかげでそれも含めて30分は待つハメに。

これならいつも通りと一緒じゃないか?


終わって、雑用を済ませて耳鼻科ロビーで

うとうとしながら順番を待つ。

血液検査結果待ちプラス30分くらいで呼ばれる。


先生に新しく「たまり」ができたこと、

首にぐりぐりがあること、

しびれのせいかよだれが出やすくなったことを伝えた。


先生は難しい顔をして、しびれについては

先週聞いた段階で、三叉神経の裏にある腫瘍が

ぶり返しているかもしれないという予想していた、

と言った。

やっぱりな。


それで、急遽CTを撮ることになった。

造影剤なしとは言ってもやはり少し待った。

今日は頭からお腹までを撮影。

終わってからまた耳鼻科へ。

1時間くらい待って、診察室へ。


結果は予想していた通りだった。

一度は小さくなった腫瘍が大きくなっていた。


分子標的薬が効かなくなる時が来るとは思っていたけど、

こんなに早いとはね。


この結果を受けて、先生はアービタックスの中止を決めた。

連動して、飲んでいたミノサイクリンも中止。


そして、今後は別の抗がん剤を使って

治療を進めていきたいと言われた。

ただ、抗がん剤嫌いの私の気持ちもあるだろうから、

来週までに考えて決めてきてほしいと言われる。


抗がん剤を使って完治や寛解はするのか聞いたら、

固形がんの場合、寛解という言葉は使わないそうだ。

そして、私の場合、完治はないとはっきり言われた。

いい状態を少しでも長く保つために使うだけだと。


シスプラチンとFU-5が一般的で頭頚部がんには

7~8割は効くらしい。

ただ、私の場合、腎臓のことも考えていかないといけない、

と言われた。

血液検査の結果を見ると、クレアチニンがまだ

基準値より少し高いから。


あとはタキソテールか、それよりマイルドなパクリタキセルを

勧められた。

こちらは吐き気などの副作用が少ない代わりに

白血球が少なくなりやすいという副作用が

出やすいそうだ。


いずれにしても私が毒も同然と思っている抗がん剤。

いい状態を保つというけれど、そのために

1年~2年使うことも考えていると言う。

延命している間、ずっと副作用が出っぱなしってことだよね。

それって、ずっと頭つるっパゲのままで、

効かなくなって死ぬ前にようやく

髪や体毛が生えそろう状態になるってことだよね?

そんな状態で生き続けろってこと?


薬漬けにされて「いい状態」と言われても

私にはそうは思えない。


何より、生きる意味が見つからない。

子どものためとか、やりたいことのためとか、

家族のためとか、そういうのがない。

子どもいないし、やりたいことないし、

家族は家族でやっていくだろうし。

自分のための理由がない。

だから何がなんでも、っていうのがない。


どうしたものか…。