ミッキーマウスプラティ


 プラティといえば、昔から丈夫で温和な初心者向けの魚として知られてきました。特に、写真お魚のように尾鰭の付け根に黒い斑紋がある奴をミッキーマウス・プラティと呼ぶのですが、その訳は・・・画像見ればお判りですよね。どちらかと言えばミッキーの後姿なんでしょうかね(笑)


 でも、最近のプラティは決して初心者向けの魚とは言えなくなっているのを御存知でしょうか?プラティに限らずソードテールやモーリーなど卵胎生メダカには近年妙な病気が蔓延しているのです。この病気はウィルス性疾患と言われていますが詳しくは判っていないようです。この病気に罹ったプラティはヒレをすぼめて水面を力なく漂うようになります。また、全身に白い幕がかかったようになるのも特徴の一つです。この病気に罹ると、現時点では確実な治療法はないようです。


 また、この病気は伝染性が強く、同じ水槽に一尾でも病気のプラティがいれば瞬く間に水槽中のプラティに蔓延します。以前、熱帯魚を輸入する業者の方と話をした時に「最近の卵胎生メダカは、かなりの確率でこの病気に罹っているから全滅する事も稀ではない。だから、現在では最も扱いたくない魚の一つだ」と

話していたのを憶えています。


 プラティを購入する際には次のような点に注意しないと、購入後次々と死亡していく事になりかねません。


 まず第一に、販売水槽内に一尾でも、上記のような症状のプラティがいたらその水槽の魚は購入しない事。幸いな事に、プラティはポピュラーな魚ですからその場で購入できなくても、いくらでも購入の機会はありますからあせらない事です。


 次に、プラティを購入する際には一度にまとまった数を購入するようにする事。つまり、店で新しいプラティを見るたびに買い足して行ったのでは、それだけ自分の水槽にこの病気を持ち込む危険が多くなると言う事です。


 第三に、ショップに入荷したばかりのプラティは、一見大丈夫そうに見えても購入しない事。この病気には潜伏期間があるようで、購入した時には元気そうだったプラティが数日後に発病するといったケースは珍しくありません。購入の際は、ショップの人に入荷後何日くらい経過しているのか尋ねてみた方が無難です。


 このような点に注意して、この厄介な病気さえ持ち込まなければプラティは今でも丈夫で美しい初心者からベテランアクアリストまで楽しめる素晴しい魚であることは間違いありません。