ハーフオレンジレインボー


 今日は皆さんに残念なお知らせが・・・。なんとか頑張って続けてきたこのブログも8月末、つまり本日を持って閉鎖してしまう事になりました。せっかく、水作さんのご協力もいただき皆さんとのコミュニケイトの場としてさかなおやじも楽しみにしていたのですが、どうにも本業のほうが忙しくなってしまい、皆様からの質問にも迅速に答える事が難しくなってきたのです。皆さんからお寄せいただく質問の多くが観賞魚の飼育、なかでも病気に関する質問なので質問された方にとっては一刻を争う事態でしょう。しかし、海外出張などが頻繁で質問をいただいてからお応えするまでに2週間なんて事もありました(苦笑)


 やはり、飼育相談のコーナーを設けた以上迅速に回答できなければ意味がないと思い、水作さんとも協議の結果一応閉鎖という事にしました。今後は、私のメインブログである「さかなおやじのひとりごと」の方で、出来るだけ皆さんの質問にわかる範囲でお答えして行こうと思っていますので、よろしければそちらの方に来て見て下さい。もっとも、現在の仕事の状況を考えると迅速にお答えできる自信は・・・チョットないかも(苦笑)。


 何はともあれ、今まで質問をお寄せいただいた皆さん、内容の薄い駄文にもかかわらずブログを覗きに来て頂いた殊勝な方々(笑)そして、読者登録までしていただいた方々、なによりこのような機会を与えてくださった水作さんに感謝、感謝でございます。また、仕事の方が一段落したらどこかでまた復活するかも?ゾンビみたいに(笑)。なんだか一方的で申し訳ないのですが本当にありがとうございましたぁ~!

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プラティ01


◎質問034◎


60c水槽にカラシン22匹とプラティ4匹飼育しています。
1匹のプラティが変な泳ぎ方をたびたびするのです。
時折バランスを崩したような泳ぎ方をしたり、底の方で真横になってみたり。
それ以外は全く問題ないのですが、病気の兆候かと心配です。
外部式パワーフィルターを使っているので水流は強い方だと思います。
単に水流に身を任せて遊んでいるだけなのでしょうか?
☆回答034☆
正直申しまして、正確原因は外見からは判らないと思われます。魚が遊泳異常を呈するケースには以下様にいくつか主だった原因があります。
1.浮袋(体のバランスを取るバランサーの役目をする器官)の奇形・変形
 これには、ベリースライダーと呼ばれる生まれつきのものと、環境の急変や外傷などが原因の後天性のものがありますが、どちらもすぐに魚が死亡すると言う事もなく、比較的長生きする場合が多いようです。リュウキンやランチュウなどの卵形の丸い体型をした金魚にも、飼育していると上手く泳げなくなるものが出てきますが、これなどもこのカテゴリーに含まれるものです。
2.脳神経系の疾病、損傷
 こちらは浮袋ではなく、運動神経系の疾病や損傷などで発生すると思われるもので、前者とは異なりほとんどの個体はこのような症状になると死に至るケースが多いようです。魚病薬を大量に投与した場合などにも似たような症状が出る場合があります。
3.伝染性の疾病
 ニジマスなど一部の養殖魚で、ある種の伝染病にかかった魚がキリキリ舞してそこらじゅうを泳ぎまわると言う症状が報告されていますが、プラティなど熱帯魚関係でこの手の病気が発生したと言う話は少なくとも私は聞いた事がありません。ただ、白点病の初期など羅病時に魚が体が痒いのか水槽内を狂ったように泳ぎ回る事はありますが、今回のケースはこれには当てはまらないようですし。
他にも色々な要因が考えられますが、いずれにせよ外見からその原因を図り知る事は非常に困難だと思われます。また、残念な事にほとんどの場合治癒は望めないようです。ただ、1の原因であれば泳ぎ以外の点では他の健康な魚と同様に元気に生きてくれる場合が多いのが救いでしょうか?
 今回はあまり適切なアドバイスが出来なくてすいません。ただ、魚に限らず人間でも同様ですが実際に病気になっている個体を見ないと、正確な判断は難しいと言うのが本音です。それと、非常に残念な事ですが魚の病気に関する治療方法の研究は人間のそれに較べて非常に遅れており、たとえ病名が判明しても治療方法が判明しないケースがほとんどです。実施に、水産養殖学の教科書には「病気にかかった際の対処=廃棄処分」と書かれているものが非常に多いのです。
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クラウンキリー


◎質問033◎


 1週間ほどまえから初めて熱帯魚の飼育を始めましたはるまきと申します。よろしくお願いいたします。


 選んだ魚はクラウンキリーという事でネットで調べたのですが最初に ヒットしたのがさかなおやじさんのブログでしたしかしそこに写っていたのはうちのお魚さん達とは比べ物にならないく らい綺麗なクラウンキリーさんでした。もしかして別の種類なのですか?それとも色を綺麗にする為の飼育方法 など有るのでしょうか?飼育環境は偶然ですが水作さんのグラスガーデンキューブ300H熱 帯魚飼育8点セットにクラウンキリー10匹と水草です。


 うちのお魚さんも綺麗なクラウンキリーになりますか??



☆回答033☆


 大丈夫ですよ、きっときれいなクラウンキリーになってくれます。クラウンキリーは、ショップで販売されている時はまだ幼魚~若魚であることが多く、まだクラウンキリー本来の素晴しい体色は出ていない事がほとんどです。しかし、ろ過の効いたきれいな飼育水で飼育をしていれば、数ヵ月後には見違えるほどきれいな個体に仕上がっている事でしょう。


 飼育はそれほど難しくない魚ですが、とにかく水質の悪化に注意する事と餌の与えすぎによる肥満には注意してくださいね。それと、クラウンキリーでも美しいのはオスだけで、メスはボディの縞模様はありますが各鰭はほとんど無色透明なままなので、現在飼育されている個体にオスがいるかどうか一度確認しておいたほうがいいでしょうね。ちなみに、オスメスの判別は尾鰭の中央部先端が伸びているのがオスという見分け方が一番簡単だと思います。



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アカヒレの繁殖

テーマ:

ロングフィンアカヒレ01


◎質問032◎


はじめまして。お花屋さんでアカヒレに一目惚れし、飼い始めて3ヶ月が経ちました。

買って来た時の瓶はあまりにも窮屈そうだったので 今は20センチ角のプラケースで飼育しています。

おそらく 雄が3匹と小さいメスが1匹だと思うのですが、繁殖させる事は難しいでしょうか?

子供たちもとても可愛がっていますので 夏休み中に産卵~孵化が見られたら嬉しく思います。。。

あと、知り合いに アカヒレがいくら丈夫な魚だからって大きな水槽とブクブクを入れてやらなきゃ可哀想だと

言われましたが、やっぱりその様にした方が良いのでしょうか?


全くの初心者なので(初めて魚を飼いました)アドバイス頂けると嬉しいです。


☆回答032☆

 20cm角のプラケースで飼育されていると言う事ですが、現在の4尾を飼育されるのであればこのままで大丈夫だと思います。それと、アカヒレは非常に繁殖の容易な魚ですから現在の飼育環境でもペアが揃っていれば問題なく産卵するはずです。産卵は、水草の茂みなどで行われます。ただ、問題なのは親魚達はせっかく自分たちが産みつけた卵なのに見つけ次第食べてしまうと言う点にあります。したがって、今の環境のままでは、産卵はしても稚魚の姿を見るのはなかなか難しいかもしれません。本格的に殖やすのであれば、別に産卵用の水槽を用意する必要があります。

 ただ、運良く水底などに透明なアカヒレの卵を発見できたら水槽の水を入れたコップやプラ容器などに卵だけを移しておくとまもなく可愛らしい稚魚の姿を発見できるでしょう。特に、水底に砂利を敷いていないベアタンクの場合懐中電灯で水底を照らすようにして観察すると、親魚の眼から逃れることが出来た卵を結構見つけることが出来ます。お子様にとって、夏休みの間アカヒレの孵化から稚魚の成長を観察できる非常によい機会だと思います。上手く、卵が発見できるといいですね。

雨水の利用

テーマ:


◎質問031◎


現在金魚を多数買っておりますが最近雨がすごいため雨水をためていますがその水は
金魚の交換用の水として使えますか?

☆回答031☆

 正直言ってお薦めできません。本来、雨水は塩素や重金属など金魚にとって有害な物質を含まないもののはずなのですが最近では酸性雨の話題が良くマスコミに取り上げられているように、金魚にとって必ずしも無害である保証はありません。特に、酸性に傾いた水質の場合金魚のヒレが溶けるなどの弊害が生じる可能性もあります。自然の水である雨水よりも、塩素殺菌など人間が手を加えた水道水のほうが安全と言うのも悲しい話ですが、少なくとも我が国の水道水には人間が飲料に用いても大丈夫なようにある一定の基準値が設定されていますので、そちらを用いたほうが無難だと思います。

◎質問030◎


 アメリカ在住で5月に水槽を立ち上げアカヒレを飼っています。先日、近所のペットショップでチョーヤウッドというものを見つけ購入しました。チョーヤウッドはチョーラとかスケルトンウッドとも呼ばれているようで、ハシラサボテンが枯れた後に維管束だけが残ったものだそうです。購入したのは、直径5センチ程度の穴だらけの茎を長さ10センチ程にカットしてあり、ヤドカリが登って遊ぶための物です。


私はこれを流木の変わりに水槽に入れたいと考えて3個購入しました。でもサボテンの枯れ木ですから通常の流木とは違うので水質に悪影響があるかもしれないと思い躊躇しています。ヤドカリ以外に爬虫類や齧歯動物にも使えるそうなので、安全だろうと
は思うのですが。水槽に沈めて使うことについてはどうなのでしょう?灰汁抜き、煮沸等の作業は必要でしょうか?近いうちにチェリーレッドシュリンプを購入予定ですが、エビへの影響はどうでしょうか。初心者なので見当が付かないことだらけです。


☆回答030☆


 柱サボテンの細胞や表皮などを取り除き、維管束(水分や養分の通り道)だけにしたチョーヤウッドは、その奇妙な外観からテラリウムのレイアウトやエアプランツの着床として人気があります。我が国ではスケルトンウッドと言う名称で販売されている事が多いようですが、もちろん観賞魚水槽での使用も十分可能です。通常であればアク抜きや煮沸は必要ないと思われますが、表面になにか魚にとって良くない物質が付着している可能性が絶対に無いとは言い切れないので、簡単に熱湯消毒しておいたほうが無難だと思います。もっとも、これはチョーヤウッドに限らずすべての流木に言えることです。


 ただ、水に沈めて使用する場合チョーヤウッドは長期間使用しているとどんどん形が崩れて言ってしまう事が多いようです。なので、一時的に観賞魚用流木として利用する事には問題はありませんが、長期的に利用する事にはあまり向いていないかもしれません。


◎質問028◎

今年の3月に水槽を立ち上げたばかりの初心者なのですがヒゲゴケ(黒)が大発生してしまいどうしたものかと困っています 。薬品投入は以前アフリカンランプアイ20匹を全滅してしまったこともありできればしたくないので、ヤマトヌマエビやオトシンで改善を試みましたが目立った改善は成されませんでした。「手で取ってみては?」というアドバイスもいただいて取ろうと試みましたが葉が破れてしまうくらいしっかり付いていて上手く取れません。何か良い解決策がございましたらご教示よろしくお願いします


☆回答028☆


確かにお送りいただいた画像を見る限りでは、かなりの盛況ぶりです(笑)。ヤマトヌマエビなどがこの手のコケを食べてくれると言われますが、どうもその効果が誇張されている気がします。本来は、まだ発生していない水槽にこれらの生き物を投入しコケの発生を未然に防ぐ、と言った使い方をすべきでコケの大発生した水槽をキレイにするのを期待するのは少々酷かと思います。


また、この手のコケは除藻剤もあまり効き目がありません。私ならばコケに覆われたミクロソリウムの葉はすべて根元から切り取ってしまいますね。それでも、丈夫なミクロソリウムの事ですからどんどんと新芽を展開して、少し時間はかかりますが美しい緑を取り戻してくれると思います。


ただ、今回のようなケースで本当に注意すべきなのはコケの除去ではなくて、なぜ大発生するのかと言う原因の究明だと思います。ここをしっかりと把握していなければ何度でも同じ状態になってしまう恐れがありますから。この手の黒いコケが発生する水槽に多く共通するのが水槽の飼育水が古いということです。つまり、飼育水中に魚から排泄されたアンモニアが変化した硝酸塩や体表粘膜の離脱などによって蓄積されたリン酸などが大量に蓄積されているような水で黒いコケは大発生しやすいようです。また、一部の流木はかなり強いアクが出るのか、この手のコケを大発生させる源となる場合があります。


このような状況を改善するには、フィルターを掃除する・水替えの頻度を多くする・流木を取り除くなどが効果的だと思います。一度、現在の飼育管理方法についてじっくりと検討なされて思い当たる節があればその点を改善するようにして、水槽内にコケの肥料となるような硝酸・リン酸を出来る限り少なくするよう頑張ってみてください。

チョコグラが

テーマ:

チョコグラ01


◎質問027◎

初めまして。
熱帯魚を飼い始めて、一年ほどになります。
ここ3ヶ月ほど、チョコグラを飼うようになったのですが、
せいぜいひと月が、山場で、なかなかそれ以上の生存が望めません。
ブラックウォーターも試してみましたが、だいたいひと月を超えるあたりで、
順番に死んでいきます。
死んだら、また別のお店で・・・と、何度か追加飼育をしてみましたが、
なかなか飼育期間が延びていきません。
今、状態の良いチョコが3匹いるので、なんとか長く生かしてあげたいと思います。
「餌」や、「水替え」の注意点を教えていただきたく、
また、突然、調子を崩す事が多いので、何の病気にかかっていたのかもわからない状態です。
病気になる原因として何が考えられるのでしょう?
たとえば、コケが生えるようなら、流木はやめた方が良いのでしょうか?
コケも原因なら、ミナミヌマエビ等の混泳は、可能でしょうか?


☆回答027☆

 なんともいえない優雅な泳ぎが魅力のチョコグラですが、巷では結構飼育難魚にされる事が多いようです。チョコグラ飼育の最初で最大の難関は、購入時のコンディションでしょう。東南アジアの生息地からわが国に輸入されてくる際に、輸送の不手際から深刻なダメージを受けている事があります。このような個体は、そのご様々に手を尽くしても死亡するケースがほとんどでしょう。

 しかし、今回のご質問では購入後1ヶ月ほどは生きていると言う事ですから、輸送時のダメージではなさそうです。次に考えられるのは、やはり水質の悪化です。チョコグラは一度落ち着いてしまえば決して飼育難魚ではないのですが、それでも水中の亜硝酸濃度の上昇には入門魚と呼ばれる丈夫な魚ほどには耐久力がありません。現在お使いのフィルターや水替えの頻度などの情報がないため断定は出来ませんが、一緒に飼育している他の魚が元気なのにチョコグラだけが突然死亡するようなら水質悪化を疑ってみるべきだと思います。このような事態を防ぐ意味でも、水替えはある程度定期的に行ってください。一般的には1週間~10日に一度、全水量の1/3程度の換水で十分でしょう。この際、ブラックウォーターなどを用意できれば申し分ありませんが、繁殖まで狙っているのでなければ塩素中和した水道水でも大丈夫です。

 次に怪しいのがエサでしょう。これも現在お使いのエサに関する情報がないのではっきりとは言えませんが、チョコグラは基本的には人工餌を好みません。中には顆粒状の人工餌に餌付く個体もあるようですが、普通は人工餌は食べてくれないと考えて良いでしょう。したがって、冷凍アカムシなどを与える必要があります。ご家庭の事情などで冷凍庫にアカムシを保存できない場合は乾燥アカムシでも代用可能です。どちらにしても、これらのエサは水を悪化させやすいので一時に大量に与えるのは禁物です。それと、冷凍エサは、例え冷凍庫に保存してあるからと言って長期間保存できるものではありません。特に家庭用の冷蔵庫に付属する冷凍庫は業務用のそれに較べて冷凍温度が高いので、冷凍エサの品質は確実に劣化していきます。目安としては、ショップから購入後2ヶ月くらいで使い切ると言う感じでしょうか。あまり古くなった冷凍エサは、もったいない気もしますが廃棄して、再度新鮮な?冷凍エサを購入する方が無難です。

 最後に少し気になるのが流木の存在です。一口に流木と言っても元になる木には様々な種類があるわけで、中にはアクが強いものも存在します。このような流木は、水中に大量の有機物を放出するのか水槽内がコケだらけ(特に黒いコケ)になる場合があります。もしかすると松などのようにヤニの出る木だったのかもしれませんが、いずれにせよこのような流木はチョコグラ水槽からは取り除いておいた方が無難でしょう。もっとも、普通の流木ならば、ピートなどと同様に腐食酸が水質を弱酸性にしてくれるのでチョコグラには有益だと思います。

◎質問026◎


初めまして。ブラックウォーターとバクテリアに関して、疑問に思っている事があり まして、調べまくっていたところこちらに辿り着きました。どうぞよろしくお願いいたします。水をブラックウォーターにしようと思っているのですが、よく 「PHの低い軟水ではバクテリアの活性が落ちる」という話を耳に します。ではその硝化バクテリアというのはどの程度のPH、硬度で目に見 えて活性が落ちるものなのでしょうか?飼育下でブラックウォーターにしてしまうと換水の頻度を上げない事に は水質が保てなくなるものでしょうか?もしくはそもそもブラックウォーターに含まれる成分がバクテリアを阻 害するとか・・・。ブラックウォーター、あの茶色い水にとても惹かれますが、わからない ことだらけです。 もう一つ、リーフフィッシュやペーシュカショーロのように、アマゾン 系の魚であるという事でブラックウォーターにしてしまうのは危険で しょうか? 南米出身で、リーフフィッシュに関してはPH5~6、ペー シュカショーロも資料によってはPH6.5~7(主に中性とあ りますが)ということで、酸性の軟水と言えばブラックウォーターか な、という安易な考えを持ってしまいます。 よろしくお願いいたします。


☆回答026☆


 確かに弱酸性の軟水を好むと言われている魚達をブラックウォーターで飼育すると、普段からは想像できないほど素晴しい体色を見せてくれたり、繁殖行動までしてくれたりします。これは、ピートや枯葉などに含まれる腐食酸の働きと言われていて、リン酸などを使ってpHを低下させてもブラックウォーター程の効果はありません。ただ、ご質問のように過度の低pHはろ過バクテリアの活動を阻害するため危険です。数値的は5以下あたりで明らかにバクテリアにダメージが認められるようですが、飼育下ではpH6以下の水はすでにかなり特殊な水質と言ってよいと思われます。このような水質をキープするのには非常に労力を要しますし、水替えの時にうっかり塩素中和した水道水を使用すればpHショックを起こしかねません。私見ではありますが、弱酸性の水質を好む魚でもpHは6.5~6.2もあれば十分だと思います。結論としては、弱酸性の軟水を好む魚種にはピートなどを使ってpH6.5~6.2のブラックウォーターを作ると言うのがベストだと思います。


 もう一つの質問ですが、確かにアマゾン=弱酸性というのは短絡的な考えだと思います。一口にアマゾンと言っても流域面積は日本よりも広大なのですから、北海道と沖縄で環境が同じかどうかを考えていただければ理解しやすいと思います。また、ほとんどの魚には水質に対するかなりの対応力がありますので、現地の水質データをむやみやたらに信奉するのではなく、出来るだけ中性に近づけた水質で飼育する方が結局は上手く管理する事が出来るのではないでしょうか。現地の水質データにしても、ある一時期だけの水質だけを見て判断するのは危険です。おなじ地域でも雨季と乾季ではpHや硬度には大きな差がありますので、せめて1年間毎月同じ地域の水質を測定したと言うくらいのデータでなければあまり意味がないと思います。

金魚の遊泳異常

テーマ:

◎質問025◎


 前略。金魚を飼育して目下心配していますことが2つあります。 一つは、朝起きて金魚を観察すると、時々体表の一部が充血しています。例えば、らんちゅうの尻尾の付け根などです。しかし、 翌日には消えているので安心しますが、これが繰り返し、それが朝真っ先の観察目標です。考えられることに、餌を一日与えなかったりすると翌日充血があります。そんなに重篤になったことはありませんが不安材料です。 


 二つ目は、よく見られる転覆状態です。これも餌を一日やらなければ 見られませんが、ひとたび給餌すると一部の金魚は夕方見ると腹を上にして隅で浮かんでいます。また、転覆はしないまでも尻尾を上に して水面に浮かんでいますので、翌朝その部分が赤く爛れています。 餌止めを勧めれますが、そうすると成長が阻害され痩せてしまいます。 これまで金魚店などで相談しましたが、餌が腸内で発酵し、転覆状態に 陥るという意見がありました。そこで、私の対処法としてなるべく沈下性の餌を与えるようにしています。まだまだ金魚飼育に対してご相談したいことはありますが、以上、何卒ご教示の程、お願い申し上げます。



☆回答025☆


 まず最初のご質問ですが、普通体表の充血であれば一番疑われるべきはエロモナス症と呼ばれる病気です。これは、魚の体表が赤く爛れたり眼が飛び出してきたり、鱗が立ってきたりする治療の難しい難病です。しかし、ご質問の内容によれば翌日には充血は消失していると言う事なのでエロモナスの可能性は少ないように思われます。その他の原因としては、水槽内に尖った岩など魚体を傷つけるような装飾物が入っている事や、水質が不適切な事などが考えられます。このような原因に思い当たる節があるようならば、対処をしてみてください。ただ、それほど症状が進行しないようであればもう少し様子を見ることをお薦めします。


 第2の質問ですが、これはいわば金魚の宿命とでも言うべき症状です。本来フナ体型であったものを様々な体型に改良した副産物として、金魚は往々にして遊泳異常になるようです。これは、体内でバランサーの役目をしている浮袋の異常によるものですが、原因は様々です。最もよく見られるのが、今回のご質問でも書かれているエサの食べすぎにより胃袋が膨張し、浮袋を圧迫する事によるものです。この場合、数日エサを切る事で回復しますが、あまり頻繁に繰り返すと空腹時にも浮袋が変形したままになり元に戻らなくなる場合があります。こうなると、治療は困難です。また、元々浮袋の形状が異常で成長に伴い上手くバランスが取れなくなる個体も存在します。こちらは、先天性のため治療は更に難しいようです。浮袋の奇形による遊泳異常は病気ではないためすぐに死に至る事は少ないですが、上手く泳ぎ回る事の出来ない愛魚を観賞するのはかなりつらい事ですよね。