アービタックス療法6クール目の14日目。土曜日に寝られなかったので、日曜からステロイドはパス。体調は少し下降気味です。

でも、腰は比較的調子がいいです。もちろん、痛いからコルセットもしてるし、杖もついてます。

明日、7クール目のスタート。2週間って、本当にあっと言う間ですねぇ。あー、いやだ。

さて、表題の件。日本医科大学の勝俣先生のヨミドクターの記事から。

◆“画期的ながん治療”の罠(1)
(2017年1月16日、ヨミドクター)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170116-OYTET50026/

◆“画期的ながん治療”の罠(2)~エビデンス・ベースト・メディアのすすめ
(2017年4月10日、ヨミドクター)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170407-OYTET50015/2/?catname=column_katsumata-noriyuki

ポイントとしては、①「画期的」とか「革命」とか、がん患者を惑わすような表現、②免疫細胞療法などが規制なく行われている現状、などにモノを申している記事です。勝俣先生、頑張っていますね。素敵です。

記事では、先日のNHKスペシャルのタイトル「○○革命」もいかがなものか、と。確かに考えてみればNHKらしくないですね。もう少し落ち着いたトーンが必要だったかも知れません。

読売新聞が免疫細胞療法セミナーの後援をしていたことも批判。それが掲載されているのが読売新聞の「ヨミドクター」ってところが、またいいですね。読売新聞もダメなのかすごいのか、良く分かりません(笑)。

とにかく、がん患者は情報の取捨選択が大事です。安易な「画期的」などには騙されないようにしましょうね。下記、記事からメモしておきます。

しかしまあ、厚労省って医薬品の広告とかの表現をいちいち煩く規制したり、一般の目に触れさせたりしないくせに、免疫細胞療法などの広告には甘いですよね。とてもヘンな感じがします。

●つまり、FDAのように、日本ではPMDAで承認されていない薬剤・治療法は、安全性・有効性が乏しく一般に使用することが推奨されない治療法と考えてよいです。ただし、米国と異なっていることは、医師が行う自由診療に関しては、PMDAの規制外となっているところです。米国では、基本的には、未承認治療を使う場合には、臨床試験(研究)として、行うことの申請・許可をFDAに得なければなりませんが、日本では、未承認治療は、何の届け出もなく、医師であれば誰でも、自由診療として自由に患者さんに投与されているのです。

●本来なら、効果が証明されていない治療が医療機関によって提供されることはあってはならないことと思われますが、残念ながら、我が国では、自由診療という名のもとに、保険外治療として、免疫細胞療法が自由に患者さんに行われている実態があります。残念ながら、日本では、このように医師が行う自由診療は、無規制で野放し状態になっているのが現状です。

●冒頭に述べた免疫細胞療法セミナー(主催:リンパ球バンク株式会社)の広告を出したのは、私の調べでは、読売新聞西部版、朝日新聞西部版、西日本新聞でした。読売新聞社は、この企画を後援までしていました(現在は、後援を取り消したそうです)。また、日本経済新聞でも、株式会社テラの免疫細胞療法の一面広告を掲載していました。医学的根拠に乏しく、ガイドラインに推奨されていない治療で、しかも承認されてもいない治療法を最新治療などと言って誇大広告することは、厚生労働省が規制する医療法における医療広告ガイドラインにも違反すると私は考えます。


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