イリノテカン(休)+アービタックス療法3クール目の7日目。放射線治療は14回中4回目が終了しました。あと10回。

こちらは、昨日行った世田谷の砧公園の梅。キレイに咲いてました。公園の売店の甘酒は美味しくなかったです(笑)。

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今日の体調はイマイチ。放射線治療のあと、午後から出社しました。放射線治療の前に体温を測ったら、36.9℃と微熱あり。調子悪いはずです。

悪心と倦怠感があり、食欲もありません。でも、食べればそこそこ食べちゃいます。無理してでも食べないと元気が出ませんからね。

悪心はもしかしたらフェントステープのせいかと思い、土曜日以降は貼っていませんでした。土日は痛みがほとんどなかったのですが、今日は夕方になるにつれてどんどん痛くなってきました。

しかも患部の痛みだけでなく、右手脇腹や胃にも痛みがあるように感じます。悪心も手伝ってとても嫌な感じです。

家に着いた頃には我慢できないくらい痛くなってきたので、先ほどフェントステープを貼りました。今回は半分に切ってみました。さらに久々、オキノームも服用。少し痛みが治まった気がします。

しかしまあ、アービタックスしかやってないのに、このあり様。最近は好調な日がほとんどありません。QOLだだ下がり。

しかもこの不調が、化学療法のせいか、フェントステープのせいか、はたまた放射線治療のせいか、まったく切り分けができません。放射線治療の悪心や倦怠感は10回目くらいから、と聞いているので、化学療法かフェントステープだと思うんですけどね。

しかも明日は化学療法。アービタックス単剤とはいえ、こんなに調子悪いのに受けたくないわ。

さて、前置きが長くなりましたが、ASCO GI2017の話題をちょっと探っていたら、GI cancer-netさんに重要な話題が掲載されていたのでメモ。日経メディカルには掲載されてないみたい。これすごく重要なのに・・。ダメじゃん。


要は、HER2が過剰発現している患者に対して、新たな治療が有望だという話題。使われているのはいずれも乳がんですでに実績のある薬剤です。んー、これは期待できます。


ただし、KRAS野生型限定。さらに、前提となる「HER2の過剰発現」は、HERACLES試験ではKRAS野生型患者の5%と狭き門です。


ただ、一部のウワサでは「抗EGFR抗体薬(=アービタックス、ベクティビックス)」に耐性がついたら、HER2が強く発現する可能性がある・・とのこと。耐性がついたら次があるって素敵です。


いずれにせよ、これが認可されれば、TAS-102(ロンサーフ)、レゴラフェニブ(スチバーガ)の前に入ってくると思われます。もちろん、僕自身のHER2の発現がどうなっているかなんてまったく知りませんが、大いに期待したいです。


◆HER2陽性切除不能進行・再発大腸癌に対するPertuzumab+Trastuzumab併用療法(MyPathway試験の中間解析)

(GI cancer-net、2017年1月)

http://report.gi-cancer.net/gisympo2017/articles/676.html


◆切除不能進行・再発大腸癌に対するTrastuzumab+Lapatinib(HERACLES試験)

(GI cancer-net、2016年8月)

http://www.gi-cancer.net/gi/ronbun/archives/201608-02.html


上のMyPathway試験の中間解析は、ASCO GI2017で報告されたもの。要点は下記。


●HER2増幅/過剰発現の切除不能進行・再発大腸癌患者にPertuzumab+Trastuzumabを投与した結果。

※ペルツズマブ=パージェタ、トラスツズマブ=ハーセプチン

●投与は34例。

●KRAS野生型では、PFS中央値は5.7カ月、OS中央値は14.0カ月となかなかの効き目。

●KRAS野生型では、ORR=52.0%、CBR=68.0%。

※ORR=全奏効割合、CBR(clinical benefit rate)=CR/PR/または4ヵ月以上SDとなった症例

●KRAS変異型ではイマイチらしい。

●有害事象は今回報告されていない。


下のHERACLES試験は、去年の8月に掲載されていました。要点は下記。


●HER2増幅/過剰発現、かつ、KRAS野生型の切除不能進行・再発大腸癌患者Trastuzumab+Lapatinibを投与した結果。

※トラスツズマブ=ハーセプチン、ラパニチブ=タイケルブ

●投与は48例。

●CR 1例(4%)、PR 7例(26%)、SD 12例(44%)。奏効率30%。SDの12例中8例は16週以上のSDを認めた。

●PFS中央値は21週間、OS中央値は46週間、1年生存割合が45%。

●有害事象の多くはgrade 1/2。

●KRAS野生型患者914例がスクリーニングされたが、HER2陽性は48例(5%)と狭き門。


とにかく、新しい治療法が出てくるのはウェルカムですよね。粘れば粘るほど、いいことがあります。


みなさん、お互いに頑張りましょう!



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