イリノテカン+アバスチン療法11クール目の10日目。体調はぼちぼちです。下痢は終了した模様。
さて、サードラインのイリノテカン+アービタックスに入る前に、アービタックスのお勉強。知らなかったこと満載でした。
そもそも、アービタックスかベクティビックスか、どちらかの一択になるということも知らなかったし、アバスチンと併用すると効果が減弱するので併用できないことも知らなかったし。んー、さすが素人。
まとめるにあたり、参考にしたのは下記。消化器癌治療の広場さん、とても助かります。
◆アービタックスの添付文書(PDF)
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00055812.pdf
◆化学療法のレジメ講座 Cetuximab+CPT-11
(消化器癌治療の広場)
http://www.gi-cancer.net/gi/regimen/regimen_20.htm
◆大腸癌のバイオマーカー
(消化器癌治療の広場)
http://www.gi-cancer.net/gi/gi-pedia/vol03/page03.html
下記、アービタックスについてまとめます。添付文書などから抜粋しています。
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アービタックス=ERBITUX
(セツキシマブ)
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→アービタックスって、頭文字はEなんですねぇ。なんとなくAだと思ってた。
薬価収載、販売開始: 2008年9月
→思った以上に薬価収載は最近ですね。
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【効能又は効果】
EGFR 陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 頭頸部癌
→頭頸部癌にも効果が認められているんですね。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
(2)EGFR 陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸 癌に対する本剤の使用に際しては RAS(KRAS 及び NRAS)遺伝子変異の有無を考慮した上で、適応患者 の選択を行うこと。
→そもそも僕はEGFR陽性なのかどうか確認していません。でも「大腸癌の60-80%でEGFRの高発現を認める」ようなのですが、現在「EGFR発現の有無は、抗EGFR抗体薬の効果予測因子とは考えられていない」そうです。添付文書上には記載されているけど、関係ないって事ですね。
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【用法及び用量】
通常、成人には週1回、 初回は400mg/m2(体表面積)を2時間かけて、2回目以降は 250mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注する。
→げげっ。まさかの毎週投与。しかも1回1時間(アバスチンは30分)。これは予想してませんでした。困ったなー。
ベクティビックスは2週間に1回の投与なんですね。だからアービタックスより皮膚障害などの副作用が出やすいけどベクティビックスを採用するケースも多いんですね。納得。
◆化学療法のレジメ講座 Panitumumab+CPT-11
(消化器癌治療の広場)
http://www.gi-cancer.net/gi/regimen/regimen_26.htm
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【海外臨床試験成績】
1. 第III相試験(EMR62202-013)
●対象: 前治療歴のない結腸・直腸癌患者
●FOLFIRI vs FOLFIRI +アービタックス
2. 第III相試験(EMR62202-025/CA225-006)
●対象: イリノテカンの治療歴がな く、オキサリプラチン及びフッ化ピリミジン系薬剤を含む化学療法が無効となった 結腸・直腸癌患者
●イリノテカン vs イリノテカン+アービタックス
→こちらは2次治療の場合。ざっくり言うとFOLFOXが効かなくなった患者に対する2次治療の場合です。僕はSOX+アバスチンの後にイリノテカン単剤もやっているので、厳密に言うとこれには当てはまりません。
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