イリノテカン+アバスチン療法8クール目の9日目、好調です。お腹の様子が少しだけ心配です。昨日はあまり出てません。

しばらく痛くなかった肩が、少しだけ痛みます。7日の化学療法以来、接骨院に行ってないのでそろそろ行かないといけません。

さて、表題の件。ESMO2016(欧州臨床腫瘍学会、10月7日~11日コペンハーゲンで開催)から大腸がん関連の発表2件です。

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◆BBI608(napabucasin)はpSTAT陽性の進行大腸癌に有効である可能性【ESMO2016】
(2016年10月11日、日経メディカルONCOLOGY)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201610/548593.html

がん幹細胞を狙い打つBBI608(ナパブカシン)の試験結果のレポートです。既治療の進行大腸癌患者を、napabucasin投与群とプラセボ投与群に割り付けて行われたもの。結果的に、PFS(無増悪生存期間)中央値、OS(全生存期間)中央値ともプラセボとの有意差はでませんでした。

ただ、128人を対象に行ったバイオマーカー解析によると、pSTAT3陽性患者25人のOS中央値は、napabucasin投与群が9.0カ月、プラセボ群が4.0カ月だったそう。対象の128人は、最初の56日間で80%以上、1日の投与量が480mg以上の患者です。

pSTAT3陽性ならば「BBI608が効く可能性がある」ということですね。今後のさらなる試験の結果を待ちたいです。

(ご参考)

◆(メモ)がん幹細胞、関連情報まとめ 
(2013年10月2日のエントリー)
http://ameblo.jp/harumochi555/entry-11626445130.html

◆TAS-102発売、BBI608フェーズ3投与中止(メモ) 
(2014年5月23日のエントリー)
http://ameblo.jp/harumochi555/entry-11859049505.html

◆[治験情報] FOLFIRI+アバスチン+BBI608 
(2015年12月14日のエントリー)
http://ameblo.jp/harumochi555/entry-12106235619.html

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◆標準的な治療に抵抗性となった進行大腸癌へのnintedanib投与はPFSを延長するもOSは延長できず【ESMO2016】
(2016年10月11日、日経メディカルONCOLOGY)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201610/548592.html

nintedanib(ニンテダニブ)は、血管新生阻害薬。ベバシズマブ(アバスチン)の仲間ですね。

試験は、標準化学療法、抗VEGF薬、抗EGFR薬投与でも病勢が進んだ進行大腸癌患者768人を、ninntedanib群(386人、1日2回200mg+支持療法)とプラセボ群(382人、プラセボ+支持療法)に1対1で無作為に割り付けて行われたもの。結果的に、無増悪生存期間(PFS)は延長できるものの、全生存期間(OS)は延長できないことが明らかとなったそうです。

ニンテダニブには結構期待していただけに、残念です・・。なかなか上手くいかないもんですねぇ。

(ご参考)
◆大腸がん新薬nintedanib、フェーズ3試験開始 
(2014年10月24日のエントリー)
http://ameblo.jp/harumochi555/entry-11943432799.html

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