イリノテカン+アバスチン療法7クール目の22日目、好調です。

こちらはサムネイル用。あくびちう。カワイイ。
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髪の毛がまだらになって格好悪いので、嫁さんにバリカンで髪の毛を刈ってもらいました。サングラスをすると、完全に怖い人です(笑)。
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さて、表題の件。ベバシズマブ(アバスチン)だけではなく、ラムシルマブ(サイラムザ)も二次治療の選択肢として患者に提示すべきという記事をシェアします。国立がん研究センター東病院の吉野先生による記事です。

現在、二次治療でラムシルマブを提示する先生は、多分ほとんどいないと思います。アバスチンと比べて、実際に使われたケースや経験がほとんどなく、自信を持って使うことができないというのが大きな理由と思われます。

ラムシルマブの試験の結果も「効果はベバシズマブと大差がない。副作用はベバシズマブより頻度が少し高そう」というものでした。そこに一石を投じる記事です。

記事を読むと、少なくともKRAS変異型の場合は、漫然とベバシズマブを使うのではなく、二次治療ではラムシルマブに変えてみるというのもアリかも知れません。

んー、僕は野生型ですが、耐性がつく前にイリノテカン+ラムシルマブに変えてみようかなぁ。

ラムシルマブについて詳しく知りたい方、よく知らない方は、この記事の一番下の(ご参考)を先に読んで下さいね。

◆エリアレビュー◎大腸癌 
ベバシズマブからラムシルマブへのスイッチで期待される治療効果
(2016年9月28日、日経メディカルOncology)

記事からいくつか要点をピックアップします。僕が要約しているので、誤りなどがあるかも知れません。ご注意下さい。

●ラムシルマブの有効性を示した最も重要な試験は、厳格に行われたRAISE試験。一方、ベバシズマブ継続投与(BBP)の根拠となったのはML18147試験で、同試験にはバイアスが存在する、日本が参加していないなど注意が必要。

●一次治療のPFS(無増悪生存期間)が短かった場合、二次治療では腫瘍縮小効果が高い抗EGFR抗体(セツキシマブ、パニツムマブ)が多く使われていた。二次治療における抗EGFR抗体は腫瘍縮小効果は認められるものの、OS(全生存期間)の有用性は示されていない。一方、ラムシルマブはアグレッシブな腫瘍でもOSを有意に延長する。

●RAISE試験での用量に比べ、実臨床での用量は少なくなる。副作用は実臨床では軽くなると考えられる。

●現時点ではラムシルマブとベバシズマブの使い分けはできないが、二次治療の1つの選択肢として患者に説明・提示すべき。

●実臨床で使ってみて、予想もしなかった副作用や驚くような効果がわかることがある。ラムシルマブはベバシズマブと比べて高価だが、ラムシルマブが最適な治療として当てはまる患者を探すためにも、投与する意義はある。

記事には吉野先生が中心となって進めている、SCRUM-Japanに関する記述もありました。そちらは後日、アップしたいと思います。

(ご参考)
◆2次治療のramucirumab追加でOS延長
(2915年2月9日のエントリー)


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