イリノテカン+アバスチン療法6クール目の18日目、体調は良好です。

来週のアタマに久留米でがんワクチンを受けるのですが、何だか台風の様子が怪しくて・・。飛行機が欠航になると、病院、ホテル、飛行機と、再手配がとても面倒なんです。困っちゃう。

夏休みと称して40日間化学療法を休んだ影響で、しばらく髪の毛が黒々と生えていたのですが、いよいよまた抜けてきました。いま、眉毛は半分くらい、まつ毛はほとんど残っています。でも、スネとか腕とか脇の下とかはツルツルです。女の子みたい。

さて、表題の件。大腸がんが左右のどちら側にあるかによって、薬剤の効き具合や予後が違うという記事があったのでシェアします。2016年のASCO(米国臨床腫瘍学会年次集会)で報告があったみたいですね。知らなかったです。

左右というのは、右が「盲腸→上行結腸→横行結腸」、左が「下行結腸→S状結腸→直腸」。しばしば図としてみる大腸の絵の左右ではなく、自分のカラダの左右なのでご注意を。左右は、それぞれ少なくとも繋がっている動脈が違う(難しく言うと、発生学的に違いがある)そうです。

◆CALGB80405試験 切除不能進行・再発大腸癌における原発巣部位によるOS、PFSへの影響
(GI cancer-net)
http://report.gi-cancer.net/beirinsyo2016/report/3504/

◆ご存知ですか? 大腸がんの左右差
(2016年8月25日、MedicalTribune)
https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0825504488/

※CALGB80405試験:1次治療における、FOLFOX/FOLFIRI+Bevacizumab(アバスチン)とFOLFOX/FOLFIRI+Cetuximab(アービタックス)を比較した第III相試験。

ポイントは下記。

●化学療法を行った切除不能進行・再発大腸がんでは、左大腸がんが右大腸がんよりも予後が良い。

●右大腸がんはBRAF、MSI、KRAS、PIK3CAなど予後不良因子とされる変異が多く、左大腸がんはEGFR、HER2など染色体の変化や部分的な欠損が多い。

●OS(Overall Survival=全生存期間)は、左大腸がんではBevacizumab(アバスチン)群よりCetuximab(アービタックス)群のほうが予後が良好だった。右大腸がんではそれぞれに有意差はなかった。

右より左のほうが予後がいいようです。そもそも右は、肛門より遠くにあるので発見が遅れがちだというのはありますね。また、右は遺伝子変異が多いようなので、右側の方はできるだけ遺伝子検査を受けて、BRAFなどの変異がないかどうかをしっかりと確認しておいたほうがいいと思います。

BRAFの変異がある方には、例えば下記の治験などが実施されています。ご参考まで。来年・・と言われていますが、早くBRAFやMSIなどの変異の検査が保険適用になるといいですね。

◆国立がん研究センター東病院の治験
http://www.ncc.go.jp/jp/ncce/division/clinical_trial/colon_21.html

(ご参考)
◆【朗報】BRAF、MSI、両検査承認へ!! 
(2016年7月17日のエントリー)
http://ameblo.jp/harumochi555/entry-12181513951.html

尚、CALGB80405試験における全症例(1025例)のOS、PFS(Progression-Free Survival=無増悪生存期間)は、下記の通りです。

<OS>
左大腸がん:33.3カ月
右大腸がん:19.4カ月

<PFS>
左大腸がん:11.7ヵ月
右大腸がん:8.9ヵ月



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