イリノテカン+アバスチン療法6クール目の12日目。

前回のエントリーで「熱が下がった」と書いた直後に、また熱が出ました(笑)。ブログを書いて、さあ寝ようかとソファから立ち上がったら「あれ?カラダが怠いぞ」と。

ベッドで熱を測ったら37.5°C。それほど高熱ではないのですが、翌朝になってもイマイチ下がらず。会社を休みました。

今日はほぼ大丈夫そうだったので、恐る恐るですが2回目の酵素風呂にも行ってきました。いまのところ問題ありません。

さて、表題の件。MSI-Hの大腸がん患者にペンブロリズマブ(キートルーダ)が効く、という事で治験が行われています。

でも、MSI-Hの患者は大腸がんステージIVの患者の2-3%。残念ながら僕も、SCRUM-Japanで調べてもらいましたがMSI-Hではありませんでした。

しかし、そんなお嘆きの貴兄に朗報。MSI-Hじゃなくても免疫チェックポイント阻害剤が効くかも?!という試験が進行中のようです。

◆MEK阻害剤 + 抗PD-L1抗体薬
大腸癌に対するCobimetinib + Atezolizumab併用療法の有効性と安全性
(GI Cancer-net)
http://report.gi-cancer.net/beirinsyo2016/report/3502/

◆マイクロサテライト安定性大腸癌でもMEK阻害薬併用で抗PD-L1抗体が有効か
(日経メディカルオンライン、2016年6月30日)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/201606/547395.html?myselect=20160701

23人の大腸がん患者に、抗PD-L1抗体atezolizumabとMEK阻害薬のcobimetinibを投与した第I相試験。両方とも聞いたことのない薬剤ですね。読めもしない(笑)。

被験者全員がオキサリプラチンとイリノテカンの治療歴があり、MSI-Hではなかったそうです。結果として、4人(17%)がPR、5人(22%)がSDで、RASの変異との関連性も認められなかったとのこと。この試験はII相試験をスキップして、すでにIII相がスタートしているそうです。

それぞれ単剤では大腸がんに効果がないのに、MEK阻害剤によって免疫チェックポイント阻害剤が機能するようになるというのがミソ。そんな組み合わせが、これからもどんどん見つかるといいですね。