イリノテカン+アバスチン療法4クール目の15日目。

会社には行きましたが、調子はイマイチ。昨日、ワンコとソファで寝ちゃったからかも。ちゃんと布団で寝ないといけませんね。

肩も激痛。昨日、マッサージに行ったのが悪かったのかも知れませんが、寝不足気味、疲れ気味が1番の原因だと思います。ま、何しろ全体的に辛い感じです。

さて、表題の件。リキッド・バイオプシーに関する発表が、先日のASCOであったようです。あまり話題になってませんが、従来の生検の代わりに血液を用いるリキッド・バイオプシーは、注目に値します。

◆リキッド・バイオプシーで腫瘍の変化を追跡
(CareNet、2016年6月20日)
https://www.carenet.com/news/general/hdn/42134

僕は手術を受けているので検体があり、そこからさまざまな遺伝子変異などを調べられるからいいのですが、過去に手術を受けていない人は、なんらかの検体をとって(=生検)そこから調べないといけません。

検体を採取するのも大変。何しろ、腫瘍から組織を取ってこなきゃいけないので、まず、「取れること」が条件。取れないところにあったり、小さかったりすれば取れません。脳や骨にある腫瘍も取るのは危険を伴います。

取れるとしても、多かれ少なかれ手術になりますから、侵襲があります。さらには、腫瘍を「いじる」わけですから、「こぼす」(播種などとして広がる)危険性があります。

これがリキッド・バイオプシーならば、血液を採取するだけで済むので、こうした危険が一切ありません。しかも、古い検体ではなく最新の検体ですから、最新の遺伝子情報を手に入れることができます。遺伝子も常に変異しているので、その変異も捉えられるわけですよね。

リキッド・バイオプシーも進化しており、かなり正確に遺伝子の情報をゲットできるようになっているみたいです。

上記のASCOで発表されたのは、1万5千人を対象として、70種類のがん関連遺伝子の変異の有無を調べたもの。結果は「94~100%の確率で組織検体と同じ変異が血液検体にも含まれていた」とのこと。「今回の研究で、血液中の腫瘍DNAから、腫瘍検体にもみられる発がん性の変異を極めて正確に検知できることが判明した」そうです。素晴らしいっ。

しかも「腫瘍が薬剤への耐性を獲得したときにみられる変化も検出できることがわかった」そう。罹患から、時間の経過によって変化していく遺伝子変異も、しっかりと捉えたということです。

「リキッド・バイオプシーの費用は従来の生検と同程度になると予想されている」とのこと。実用にはもう少し時間がかかるかも知れませんが、早く実用化されて欲しいですね。


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