イリノテカン+アバスチン療法3クール目の9日目。ほぼ復調しました。

いやー、しかし、今回の不調は長かったです。1クール目、2クール目はほとんど副作用がなかったので(ハゲを除く)、久々、不調を味わった感じ。

ブロ友USさんがおっしゃっていた通り、イリノテカンの副作用は、だらだら長く続く感じでした。オキサリプラチンは日ごとに良くなって復調していく感じなのですが、イリノテカンは毎日同じ状態が続く感じ。光の見えないトンネル。10%増量で、副作用は10倍以上。イリノテカン、恐るべし。

頭皮のブツブツは、ずっと抗菌剤(=近所の皮膚科推奨)を塗っていましたが、安定すれども治らない感じ。昨日からステロイド(=主治医のいる病院の皮膚科推奨)に変更してみました。吉とでるか凶とでるか。お楽しみです。

さて、金曜日からシカゴで「ASCO2016年次集会」がスタートしました。どんな新しい発表があるか楽しみにしていたのですが、どうやら大腸がん的にはイマイチな模様。下記に消化器系の演題が紹介されています。

◆取材予定演題リスト(GI cancer-net)
http://report.gi-cancer.net/beirinsyo2016/list/

演題としては、下記くらいかなぁ・・。

◆MSI-H有無別の切除不能進行・再発大腸癌に対するNivolumab±Ipilimumabの検討(CheckMate-142試験)

MSI-H(高頻度マイクロサテライト不安定性)の有無による、ニボルマブ(オプジーボ)±イピリムマブ(ヤーボイ)投与の試験の中間発表のようですが、それほど大きく注目されていないところをみると、結果としては「MSI-Hじゃないと、免疫チェックポイント阻害剤は効かないよ」という事は前提なんだと思います。

以前にもこのブログに書きましたが、MSI-Hというのは、ステージIVの大腸がん患者の、ほんの1-2%くらいらしいですからね。宝くじとまでは言いませんが、かなり狭き門。

ちなみに、MSI-Hは、そのままリンチ症候群と呼べるらしく、遺伝性の大腸がんになりやすいようです。SCRUM-Japanで調べてもらった時に、MSI-Hじゃなかった僕はとても残念がっていたのですが、残念がるのはヘンだったんですね・・・。

今回のASCO年次集会も、免疫チェックポイント阻害剤や、さまざまなバイオマーカー、それに呼応する薬剤開発が注目を浴びることになるのだと思いますが、この流れは、遺伝子変異の少ない大腸がんにとっては基本的には不利。んー、困ったもんです。

GI cancer-netのASCOのレポートの監修に、聖マリアンナ医科大学の中島先生が入っています。先生には、初期のころセカンドオピニオンをお願いしました。しゃきしゃきしていて、とてもいい先生でした。お世話になりました!
http://report.gi-cancer.net/beirinsyo2016/staff/



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