SOX+アバスチン療法2回目の11クール目の7日目。今日は、ようやくぼちぼちです。

今回、あまりにも悪心や倦怠感が続いたので、どうやってこの「吐き気」を止めればいいだろう・・と思い、少しググってみました。で、日本癌治療学会のサイトに「制吐療法」を詳しく書いたページを発見。

分かりやすくてとても素敵なページです。自分の備忘録としてメモしておきます。

◆日本癌治療学会>がん診療ガイドライン>支持療法>制吐療法
http://jsco-cpg.jp/item/29/index.html

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●催吐性リスク分類

上記サイトによれば、どの抗がん剤がどれだけ「吐きやすいか」の分類(=催吐性リスク分類)は下記の通りです。気になるもの、代表的なものだけ記します。

<高度リスク>(催吐頻度>90%)
AC療法(乳がん)
シスプラチン

<中等度リスク>(催吐頻度30~90%)
オキサリプラチン(エルプラット)
イリノテカン(カンプト、トポテシン)

<軽度リスク>(催吐頻度10~30%)
フルオロウラシル(5-FU)

<最小度リスク>(催吐頻度<10%)
ベバシズマブ(アバスチン)

◆催吐性リスク分類
http://jsco-cpg.jp/guideline/29.html#cq02

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●制吐薬

制吐薬は、大きく分けて下記の3つです。

①コルチコステロイド
ステロイドのこと。制吐薬としてしばしば使われるのは、デキサメタゾン(=デカドロン)。
<デキサメタゾン>(=デカドロン)
注射:1日3.3~16.5mgを1~2回に分割して静注
錠剤:1日4~20mgを1~2回に分割して経口

②5-HT3受容体拮抗薬
いくつか種類があるみたいですが、僕が使っているのは下記です。
<パロノセトロン>(=アロキシ)
注射:0.75mgを1回静注
<ラモセトロン>(=ナゼア)
注射:0.3mg(塩酸塩として)を1日1回静注
錠剤:0.1mg(塩酸塩として)を1日1回経口

③NK1受容体拮抗薬
アプレピタント(=イメンド)のこと。2009年に承認された比較的新しい薬剤です。注射薬としてホスアプレピタントというのもあるようです。
<アプレピタント>(=イメンド)
カプセル1日目125mg。2日目以降は80mgを1日1回経口

◆制吐薬一覧
http://jsco-cpg.jp/item/29/list.html

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●治療ダイアグラム

実際にどのような制吐療法を行うのかについては、治療ダイアグラムに分かりやすく書いてあります。下記URLから図を見たほうが分かりやすいです。

◆注射抗がん薬に対する制吐薬治療のダイアグラム
http://jsco-cpg.jp/item/29/diagram.html

<高度リスクの抗がん剤に対する制吐療法>
1日目:アプレピタント125mg + 5-HT3受容体拮抗薬 +デキサメタゾン9.9mg(注射)
2~3日目:アプレピタント80mg + デキサメタゾン8mg(いずれも経口)
4~5日目:デキサメタゾン8mg(経口)

<中等度リスクの抗がん剤に対する制吐療法>
1日目:5-HT3受容体拮抗薬 +デキサメタゾン9.9(6.6)mg(注射)
2~4日目:デキサメタゾン8mg
※サイトでは、この他に「オプション」も示されていますが割愛します。

※高度リスク、中等度リスクのいずれも、その他補助薬としてロラゼパム(=ワイパックス=抗不安薬)、H2遮断薬またはプロトンポンプ阻害薬(=簡単に言えば胃薬)が示されています。

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●僕の場合

僕の場合は、初日に点滴で、デキサメタゾン3.3mg、アロキシ0.75mgを入れています。また、今回は化学療法前にイメンド125mgを服用しています。

さらに、今回は服用していませんが、デカドロン(1回0.5mg×4錠×1日2回=1日4mg)も処方されています。まさに「王道」の処方だったんですね。改めて理解しました。

前回までナゼアを服用してイマイチ効き目がなかったので、今回イメンドに変更しました。そのイメンドが、残念ながらイマイチ合わなかった気がしています。

とすると、次回以降は点滴のデキサメタゾンを少し増量して、かつ、2日目以降、デカドロンを服用するといいかも知れません。ステロイドはあまり多用したくないのですが、仕方ないですね。あと、胃薬ももらったほうがいいかも。



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