SOX+アバスチン療法2回目の9クール目の6日目。昨日より、さらに調子が上向いてきました。明日はほぼ問題なく出社できると思います。そんなに会社休んでられないし。

しかしまあ、今回、いつもに比べてイマイチです。倦怠感、悪心、やる気レス。特に、胃に来てます。胃がムカムカして、ずっと微妙に気持ち悪い感じ。でも、ご飯は食べられますけどね。

さて、標題の件。少し前に、がん「がん検診」の選び方を書いた素敵な記事を見つけました。ここまでしっかりとして、かつ、まとまった記事は初めて見たような気がします。

下記に、「胃がん・大腸がん・肺がん編」を紹介しますが、他にも、「乳がん・子宮がん・卵巣がん編」「肝がん・胆管がん・膵がん編」がUPされています(下記参照)。東京ミッドタウンクリニックの森山紀之先生の記事です。

これをやっておけば、現在考えられる対策としては概ね十分なのではないかと思います。残念な記事は、素敵な記事のご紹介の後で・・・。

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◆がん専門医が薦める、現実的な「がん検診」の選び方
早期に発見するほど予後が改善~「胃がん」「大腸がん」「肺がん」編
(2015年9月30日、日経Gooday)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/14/091100007/092900016/?ST=medical

記事から素敵な部分を抜粋しておきます。

●(おすすめの検診は)日本人の罹患率が高い「胃」「肺」「大腸」を対象としたがん検診を受診することです。女性ならば、先の3つに「乳がん」「子宮がん」の検診を加えるといいでしょう。

●[胃がん]検診を受ける時間や予算の制約があるということであれば、まずは自治体のレントゲン検診を受けてみてはいかがでしょうか。(中略)可能なら、レントゲンを基本の検査としながら、隔年で「内視鏡」の検査を加える。もしも、50代から60代へと、いわゆる“がん年齢”が進んできたら、内視鏡検査に比重を置くのがいいでしょう。

●[大腸がん]検査する方法は主に「便潜血検査」と「大腸内視鏡」がありますが、主流は前者の方です。(中略)(潜血便検査は)以前、この連載でも取り上げたように、この検査は必ずしも万能だとは言い切れません。(中略)大腸がんは比較的進行が遅い傾向があるため、1、2年で急激に病状が進むことはあまりありません。そこで、大腸内視鏡の検査を、2~3年に一度、加えることをお薦めします。

●[肺がん]一般的な肺がん検診ではレントゲンと、喫煙歴や年齢に応じて喀痰検査を加えるのが主流です。ですが、これらの検査は、超早期段階における発見が難しいため、発見できたとしても、胃がんや大腸がんと比べて予後の改善につながりにくいとの難題を抱えていました。(中略)こうした背景からも、昨今ではヘリカルCTによる肺がん検査が広く行われるようになってきました。(中略)ヘリカルCTによる検診で早期に発見でき場合は、今では「5年後(相対)生存率」が90%以上にもなりました。

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「乳がん・子宮がん・卵巣がん編」「肝がん・胆管がん・膵がん編」は、下記です。

◆肝がん・胆管がん・膵がん発見のための検診の選び方
「腹部エコー」「CT」で、主な臓器はすべて検査が可能
(2015年10月30日、日経Gooday)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/14/091100007/102800017/?ST=medical

◆乳がん、子宮がん、卵巣がん発見のための検診選び
北斗晶さんの乳がん報道、女性特有のがんを専門医はこう見る
(2015年12月1日、日経Gooday)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/14/091100007/112500018/?ST=medical

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一方で、とても残念な記事。

◆ガンの9割は正しい知識があれば予防できる
(2015年12月1日、東洋経済ONLINE)
http://toyokeizai.net/articles/-/94389

これは、かなりいい加減。がんのことを「ガン」って書く医者は、信用できない気がします(笑)。そもそも、この記事を書いたのは、内科&小児科の医者。テレビなどにでて、ちょっと有名らしいですけどね。少なくとも僕は知りません。

冒頭のほうの、「おおよそ6~7割のガンは予防の余地がある」「ガンの9割は予防できる」という、どこから導き出したのか分からない根拠の示されていない数字は、まあ、許すとしましょう。

この先生、『自治体や企業の検診を「対策型検診」、人間ドックを「任意型検診」と呼ぶが、私は、基本的に対策型検診だけで十分だと考える』と言いきっちゃってます。ダメだよ、それ。

がんの場合「予防」を怠ると死に至る可能性があるんです。できるだけ「見逃さない」努力が必要なんです。例えば、大腸内視鏡検査をやらなければ、大腸がんを見逃す可能性が高まります。

会社でやってる検診なら、社会人はほとんど受けてますよね。僕なんか、毎年、人間ドックまで受けてたんだから。まるで分かってねえな、こいつ。

一番許し難かったのが、最後のほうの言葉。

『「最期はガンで死にたいね」と医者仲間で話したことがある。ガンでいいことは、死ぬまで意識がハッキリしていて、自分を失うことがないことだ。』

実際に死と向き合っているがん患者を前にして、「医者仲間でこんな話をしているんだよ」などと、この方は医師として軽々しく言えるんでしょうか?不遜としか言いようがありません。テレビなどにでてチヤホヤされて、勘違いしちゃってるんでしょうね。

東洋経済もメディアとしての自負があるなら、こんないい加減な記事は掲載して欲しくないですね。東洋経済とこの先生のせいで、がん患者が増えないことを祈っています。



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