SOX+アバスチン療法2回目の7クール目の14日目。ワクチン投与後のせいか、ほんの少しだけ体がだるいです。運動しないとダメですね、多分。

いきなり汚い話で恐縮ですが、昨夜から下痢に悩まされています。今朝は良くなったので、何も考えずにお昼にタイカレーを食べたら、また来ました(笑)。ガードが甘いですね。

あと、ここのところ、肩こりが激しいです。傍大動脈リンパの腫瘍が悪さしているのでなければいいのですが・・。調べてもなかなか行きあたらないのですが、リンパの腫瘍って、肩こりに関係するんですよね?どなたかご存知でしたら教えてください。

さて、日経Goodayから、勝俣先生のインタビュー記事の第2弾。抗がん剤治療のお話と、余命宣告のお話です。

◆医師が宣告する「余命」の7割は当たらない
進歩した抗がん剤治療では体がボロボロになることはない
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/042400011/110400017/?waad=abLZtgAl

余命を簡単に言う医者は、僕は嫌です。だって、そんなもの絶対に分からないし、患者に生きる勇気と希望を与える(=結果的に、それが長期生存に繋がる)ことと正反対の行為である気がします。患者が「どうしても教えてくれ」というなら仕方ないですけどね。

ちなみに、記事中で医師の余命告知が「当たったのは3割強」という調査結果が紹介されていました。そんな打率なのに、よくまあ、余命告知をするもんですよねぇ。無責任な。

以前、テレビ番組で見た医師は「余命の心配は我々がする。あなた(患者)は、そんなこと気にせずに、病気のことを忘れてできるだけ楽しく過ごしなさい」と言っていました。知人の担当医は「ネットは見るな、余命は気にするな」と言ったそうです。そんな先生が理想的な気がします。

※追記: 上記の「余命の心配は」は、「再発の心配は」の誤りでした。ブロ友さんからご指摘いただきました。済みません。

腫瘍内科医の勝俣先生は、記事の中で、抗がん剤の利用目的を3つに分類していました。参考になると思うので記事からまとめておきます。

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<抗がん剤の3つの利用目的>
がんの進行度(がんのステージ)と患者さんの体の状況によって、下記の3つに分けられる。

●抗がん剤でがんを治す
がん細胞を死滅させるために強力な治療を行う場合。抗がん剤の強度が足りないと効果が出ず、治りきらないので、副作用が出ても薬の量を減らさない。抗がん剤治療が非常によく効くようながんが対象となる。白血病や悪性リンパ腫など血液のがんでは、抗がん剤治療がファーストチョイスになる。

●がんの完治率を高める
手術の前後に抗がん剤を補助的に用いる場合。がんが大きいときは、手術でできるだけ取りきれるように、術前に抗がん剤を使ってがんを小さくする。また、手術ができた場合でも、すでに術前からがんが全身に転移していることもあるため、再発を予防するため抗がん剤を使う。

●がんとのよりよい共存をめざす
主に進行がんや再発がんで、完治はしないけれども1日でも長く生きることを目指して抗がん剤を使用する場合。治療をがんばりすぎず、患者さんが生活の中で大切にしたいこと、楽しみにしていることを優先する。

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他にも、記事から気になった記述をピックアップしておきます。

●医師の中にも「抗がん剤は治療効果がなく、体がボロボロになる薬」と誤解している人がいます。以前と比べて、いまは抗がん剤の副作用による吐き気や症状をコントロールできる薬の使い方が確立され、治療にともなう負担が軽くなりました。通院での治療も可能ですから、仕事をしたり旅行へ行ったり、趣味を楽しんだりすることができます。

●多くの病院で、抗がん剤治療を専門にしていない医師が抗がん剤治療を行っています。そのような治療を受けている患者さんから、「抗がん剤治療で苦しんだ」という声が聞こえてくるわけです。先ほどもお話しした通り、腫瘍内科医の数がまだまだ少ないという背景もあるのですが…。

●がん患者さんの予後は、同じ臓器の同じ進行度のがん患者さんの生存期間における平均値でなく、「中央値」で表わされます。中央値とは、100人の患者さんがいたら、真ん中の50人目の生存期間という意味です。平均値を使わない理由は、がん患者さんの場合、生存期間の平均値前後に数字が集中せず、かなりバラつきが出るからです。したがって、中央値とは、平均値とはまったく異なっているため、余命とは言えないのです。

●「余命告知は当たらない」という研究があります。国立がん研究センター(当時、国立がんセンター)で、「標準治療が終了したがん患者さんに対する、医師の余命告知は当たるか」という研究では、「当たったのは3割強」でした。つまり、3分の2の症例は外れたのです。

●診療で医師から余命を告げられても、前述しましたように、その余命は当たるものではありません。数字を気にすることなく、日々を大切に、がんと上手に付き合っていってほしいと思います。最善を期待し、最悪についても備えていくということも大切です。



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