SOX+アバスチン療法2回目の7クール目の10日目。今日、久留米に入りました。体調は悪くないんですが、肩がやたらと凝ります。

夕食は前回行ったルスカフェがお休みのようだったので、西鉄久留米駅の近くのコアンペルデュというお店で。もちろん、入るのは初めて。

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夜ランチ(笑)というメニューがあって、サラダ、スープ、メイン、デザート、飲み物までついて1人2000円。美味しかったです。久留米って素敵。

さて、表題の件。『「抗がん剤は効かない」の罪』の勝俣先生のインタビュー記事です。近藤ちゃんにしっかりと反論しただけでも頼もしく、素晴らしい先生。応援しています!

◆がん患者が心動かされるアヤシイ治療法の特徴とは?
(2015年10月21日、日経Gooday)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/042400011/102000015/?ST=medical

今やWebだけでいろんな情報が簡単に取れますよね。とても便利なのですが、一方で極めて怪しい治療法もたくさん引っかかってきます。それが何故かとても魅力的に感じたりします。困ったもんです。

こちとら、命がかかってますからね。人の命をネタに、根拠のない治療法を高額で売りつける・・。タチが悪いったらありゃしない。

ちなみに、マーケティング的に「口コミ」を分析すると「第三者のもっともらしい話ほど、信用しちゃう」傾向にあるそうです。以前、書籍で読みました。

知らない人から「この治療法が効くそうです!」なんて話を聞くと、結構カンタンに騙されちゃう。逆に、親や兄弟から聞くとダメ。

Webサイトについても同様の心理が働くような気がします。国立がん研究センターなどのWebサイトじゃなくて、「末期がんからの生還」とか書かれているサイトの方がなぜか魅力的に映ったりします。人間の心理ってヘンですね。

記事の中で、アヤシイ治療法を見分けるコツ、が記載されています。2つ以上当てはまるとアヤシイ治療法の可能性が大だそうです。

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■「がん患者を食い物にするアヤシイ治療法」を見分けるコツ

1.「最新○○療法」という表現
2.データの根拠もなく「△△%の患者に効果あり」
3.体験談が載せられている
4.保険がきかない高額医療
5.「奇跡の××治療」「末期がんからの生還」というフレーズ

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記事からいくつかメモしておきます。

●「グーグルとヤフーのキーワード検索の欄に『肺がん』と入れて検索したら、上位50番目までに表示された結果の内容のうち、正しい治療法を紹介していたサイトは5割以下」という結果が出ました。(はるもち注:記事中で「正しい治療法」=「標準治療」と記載されています)。

●(標準治療以外を掲載しているサイトに載っている情報は)一言で言えば、医療保険が適用されていない治療法(自由診療)です。私はこうした治療法すべてを「アヤシイ情報」と判断しています。

●進行がん・再発がんの患者さんのうち、「抗がん剤でがんが治る」と思っている人が6割以上いるという調査結果があります。実際のところ、進行がんが完治するということは難しいですが、半面、「がんと共存して生きていける時代」になっているのもまた事実です。(中略)私はよく講演などで「がんとの上手に付き合うための心得」について「あせらず・あわてず・あきらめず」とお話ししています。

→そうなんですよね。「治る」ことを前提とするから面倒なことになるのかも知れません。まずは共存を目指す。「治ったらラッキー」くらいに考えておくべきなんですよね。

●サイト、新聞・雑誌の記事や広告で、「○%のがん患者に有効」「奇跡の…」「末期からの生還」といったフレーズを目にしたことはありませんか。こうした類の表現で飾られている治療法は要注意です。そもそも、医療法に基づく「医療広告ガイドライン」(医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針)により、医療機関は、治療の効果に関する表現は広告できないとされています。

●昨年末、薬事法等の改正に伴って厚生労働省から発出された通達「インターネット上の無承認医薬品及び指定薬物等に係る広告監視指導について」に基づき、承認されていない薬や治療法についての効能・効果など広告が禁止されている違法な情報を載せているサイト事業者に対して、厚労省や都道府県から、広告中止命令を行うことが可能になりました。ネット上のアヤシイ情報が、少しずつでも減っていくことを期待しています。

→広告だけでなく実際にそうした治療を標榜しているクリニックなどにも、そろそろメスが入る・・と聞いたことがあります。頑張れ、厚労省。


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