TS-1+アバスチン療法11クール目の20日目、ぼちぼち好調ですが出かけたら少し疲れました。

今日は、新国立劇場で「抜目のない未亡人」を観てきました。ちょっと前に天王洲で観た今世紀稀に見る駄作(笑)「酒と・・」に比べ、今回はちゃんと面白かったです。
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さて、がんの「痛み」についての記事を見つけたのでシェア。国立がん研究センター中央病院緩和医療科の的場元弘先生のインタビュー記事です。

いままで知らなかったこともたくさん書かれていました。がんだけでなく、一般的な痛みにも応用が可能なのではないかと思います。

◆「痛みで生活に支障が出ている」と伝えることがポイント
(2013年4月2日、日経メディカルOnline)
記事のなかから、気になった記述をメモしておきます。

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●臓器と離れた場所に痛みを感じること(関連痛と呼ぶ)がある。例えば、肝転移の影響が横隔膜に及ぶと「右肩が痛い」と感じることがある。

●痛みが長期間放置され続けると、神経がどんどん敏感になる。これを「感作」という。その結果、本来は同じ強さの痛みであっても、より強い痛みに感じられるようになってしまう。

●「痛み止めをたくさん使うと、身体が慣れてしまい、効きにくくなってしまうのではないか」と心配する患者がいるが、じつは逆。痛みを我慢せず、弱い痛みのうちから十分に鎮痛することが重要。我慢し続けていると少々の鎮痛薬では抑えられないぐらい重篤化することがある。

●医療者に相談する際に「痛みがあることで生活にどのような支障が生まれているのか」ということを具体的に伝える方法がよい。「今、痛みのせいでこれができなくて困っている。できるようにして欲しい」と伝える。

●痛みの評価スコアとして、NRS(Numerical Rating Scale)がある。0から10の整数で痛みの強さを評価するもので、0は痛みのない状態、10は想像できる最高の痛みを指す。

●NRSの数値そのものがいくつだから軽症だとか重症だとか判断するものではなく、数値の変化を見ることが重要。変化をみて治療の効果を測定する。

●鎮痛薬を服用しても改善しないのであれば「まだ痛んで、生活が困難だ」と改善するまで訴える。適切な用量を見つけ出すためには、痛いものは痛いと訴えることが重要。

●違法麻薬と医療用麻薬は大きく違い、医療用麻薬を痛みの治療に使っている範囲では依存性はない。痛みが強くなったら用量を増やす。痛みを放っておくと、必要な薬剤量も増えてしまうという悪循環に陥る。

●医療用麻薬の服用により、便秘や吐き気が起こることがある。副作用には対処法がある。

●痛みを訴えている患者に対し、適切に治療が行われたのはわずか6分の1程度。

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