TS-1+アバスチン療法11クール目の14日目、好調です。明日の午前中のTS-1の服用で、一週間の休薬に入ります。

さて、今日は「がんと共に働く」の第一回意見交換会(大企業編)に参加してきました。参加者は50人近く。正直、こんなにたくさんの方がいらっしゃるとは思いませんでした。やはり関心が高いんですね。

パネリストの産業保健師の方の発言から。「会社の考えと本人の考えが食い違う事がある。治療後に元の部署に戻って喜んで働いていたが、会社は良かれと思って楽な部署に異動させた。結果的に本人のモチベーションが下がった」。

悪いこと(治療や副作用で休むことなど)だけでなく、良いこと(今の仕事で能力を十分発揮できる、モチベーションも維持できる、など)も、しっかり伝えることが重要だというアドバイスがありました。

参加者の方からの発言。「大企業が率先して制度を作り、中小企業に落としていったらどうか」。がん患者、特にステージIVともなれば、生きている限り化学療法のお世話になる可能性が高くなります。環境が整っていないと不安なんです。

現状、罹患後の就労に関する法的な縛りや制度は決まったものがありません。企業の自主的な対応に任されています。

制度の整った企業で、かつ、その制度が利用しやすい環境があればいいのですが、すべての企業がそうではありません。ましてや中小企業などは、望むべくもないでしょう。がん患者が不安にならないような、何らかの確定的な制度があることが理想ですね。

ところで「がんと仕事のQ&A」の冊子があることをご存知ですか?厚労省のがん臨床研究事業の一環として制作されたもののようで、今日の資料の一つとして配布されていました。

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80ページ以上の力作で、がんと就労に関するいろいろな情報がしっかりと網羅されています。下記からダウンロードできますので、ご興味があれば。