TS-1+アバスチン療法8クール目の15日目、午前中のTS-1の服用で一週間の休薬期間に入ります。

体調は引き続き好調です。今クールは副作用が軽いように思われます。TS-1が標準量の64%ですからね。効いてないと困りますが(笑)。

さて、米国臨床腫瘍学会(ASCO)が、4月14日にサバイバーシップ・ケアに関する初のガイドラインを発表したとのこと。

◆がんサバイバーシップ・ケアに関する初のガイドライン、ASCO
化学療法による末梢神経障害の管理など3つを同時発表
(2014年4月28日、MT Pro)
今回発表したのは下記の3つ。ガイドライン策定を優先すべきサバイバーシップ・ケアに関する症状として選定された18の症状のうち、3つの症状に関するものだそうです。

①化学療法に起因した末梢神経障害
②疲労
③不安やうつ症状-のスクリーニングや評価・管理

その中でとても気になったのが、抹消神経障害について。障害への対策として、いままで聞いたことのない薬剤が書かれています。下記、その部分の抜粋です。

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◆成人がんサバイバーのがん化学療法による末梢神経障害の予防と管理

<治療>

・医師は末梢神経障害を経験している患者にデュロキセチンの使用を考慮してもよい。

・三環系抗うつ薬、ガバペンチン、バクロフェンを含んだゲル剤、アミトリプチリン、ケタミンは、投与した場合のベネフィットを示す強いエビデンスはないが、注意深く選定した患者に対しては投与の考慮も妥当である。

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それぞれの薬について、ちょっと調べてみました。

■デュロキセチン
抗うつ剤です。何で抗うつ剤?と思ったら「糖尿病に伴う神経痛に有効」とありました。

■三環系抗うつ薬
読んで字のごとく抗うつ剤です。

■ガバペンチン
抗てんかん剤。

■バクロフェン
抗痙縮剤(筋肉をほぐし痛みを和らげる薬)。

■アミトリプチリン
抗うつ剤。

■ケタミン
麻酔薬だが、抗うつ剤としても期待されている。

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ちょっと首を傾げる薬ばかりですね。抗うつ剤なんて、うつじゃない人が服用したらとんでもないことになりそうです。

しかも「使用を考慮してもよい」「強いエビデンスはないが、投与の考慮も妥当である」なーんて、逃げた書き方してるし(笑)。

「治療」と書いてあるということは「治る」んですかね。それとも症状を抑えるだけなのでしょうか?あまりに症状が激しい方は検討してみてもいいかも知れませんね。

次回の診察で、先生に聞いてみたいと思います。