TS-1+アバスチン療法5クール目の17日目、休薬期間、体調は良好です。天気はいいのですがかなり寒いですね。皆さん、お身体にはお気をつけ下さい。

今日は久々によい記事に出会いました。日経メディカルOnlineに掲載された、今滝修先生(香川大学医学部血液・幹細胞移植部)の記事です。

がん患者の診察を通して先生が考え感じた死生観、それをもとに患者と向き合おうとする先生の気持ちが綴られています。

僕の気持ちを代弁してくれているようで、涙が出ました。すべての医師がこうした気持ちで患者と接し診療にあたってくれているのであれば、とてもありがたく素晴らしいことだと思います。次の診察で、この記事を主治医に見せたいと思います。

記事の中から心に残った言葉を、いくつかピックアップしておきます。

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「弱き者の真理に生きる意味を見つけるには」
(日経メディカルOnline、2014/2/27、香川大学医学部 血液・幹細胞移植部 今滝修先生)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/canceruptodate/topics/201402/535197.html

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◆血液内科医のかかわる死は、常に謙虚でろうそくのような光ではあるが、絶えることなくわれわれの視界をわずかにでも見通せるように照らし続ける灯のように映る。それは、患者が他の誰よりも「人の生」について真摯に考え続けているからにほかならない。

◆そういう価値観にありながらも、少なくともがん患者にとっての真実とは治ることであると信じて治療する毎日であり、それが本来のがん治療ではないだろうか。緩和医療であっても患者が治らなくていいわけではないのだから。

◆生きることの意義には、時間という概念で推し量る価値観と同時に、それを超えたものが存在する。治ることのない病を宣告された血液悪性疾患患者は、時間で測定できない人生の意義を生きねばならない。

◆人生はどんな状況でも意味がある

◆普遍的実存がどういったかたちで患者に具現化されるのか、そう考えて死ぬか生きるかの血液悪性疾患患者を今日も診療する。そこには結果に左右されない価値観があるはずだと信じている。

◆がん患者にもわれわれ健常人にも共通するのは、単位時間の生きる密度と、人生は有限であるという事実であり、人生の長短にかかわらず向上していくという姿勢がその人の品位ではないか。

◆この自己実現理論が真実であり、われわれは自己超越するようにプログラムされているのであれば、自己超越するように進化すべきなのであれば、がんは起こるべくして起こっていると言っていいだろう。

◆明日世界が滅ぶとしても私はりんごの木を植えるだろう



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