今日の日経から「政府が薬や医療機器の公的保険への適用を厳しくする新基準を作る方針を固めた」というニュース。がん患者にとっては、完全に改悪です。

◆新薬の保険適用、費用と効果で絞る 政府が新基準
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC3101Z_R00C14A2MM8000/?df=2

記事によれば、現在「薬事承認審査で承認された薬は、ほぼ全て公的保険が適用されている」が、今後は新基準による審査を行い、自由診療(全額患者負担)とするものも出てくるとのこと。

新基準の参考にする英国の例として「日本では保険がきく抗がん剤『アバスチン』などは英国では適用が見送られている」と。えーっ、アバスチンもダメ?!

「2016年度をめどに一部で導入。先行導入の候補は高額の抗がん剤や生活習慣病の薬、心臓ペースメーカーなど。将来は全面導入を検討する」とのこと。分子標的薬などは完全に新基準のターゲットとなりそうです。

ちなみに新基準は「新薬にかかる費用に対し(1)どれぐらい延命効果があるのか(2)既存の薬などと比べて治療効果が高いのか(3)生活の質はどれだけ改善するのか――などだ。政府の専門組織が審査する」と。そもそも抗がん剤って、基本、QOLを下げる傾向のものなんですけどねぇ。

尚、現在原則禁止となっている「混合診療」を拡充して、公的保険を外れた薬を使う際の対応を検討してくれるみたいですが、そもそもアバスチンが保険適用外になったら大変なことに。スチバーガなんて、絶対認められない気がする。

現在、保険が置かれた状況などはある程度理解していますが、がん患者にとって抗がん剤は命を繋ぐ大事な薬。保険適用外になったら、大変です。パブリックコメントとかやらないですかね。みんなで反対しましょう!