※イリノテカンに関する最新エントリーは、下記を参照下さい。

◆イリノテカン、まとめ
(2016年3月12日のエントリー)

--------------------

今日もほぼ好調。スポーツクラブで60分のウォーキングもしてきました。2日連続のウォーキングだったせいか、若干疲れました。

今日で休薬期間も終わり。明日から8クール目のスタートです。いつもならば「毒薬の点滴」に戦々恐々なのですが、今回からエルプラットを辞めるので、血管痛や悪心、食欲不振など、かなり副作用が軽減されるのではないかと期待しています。一方で、まさに「毒をもって毒を制す」抗がん効果が下がることが予想され、その点はとても残念です。

さて、昨日のブログで「SOX療法=TS-1+エルプラット」の「エルプラットをイリノテカンに変えたレジメンはないのかなー?」と書いたところ、早速、「それはIRIS療法だよ」と教えていただきました。shi3da3oさん、そらさん、ありがとうございます!

IRIS療法って名称はアタマの片隅にはあったのですが、何となく「花みたいな名前の療法があるんだなー」くらいにしか考えてなくて、それがズバリだったとは知りませんでした。明日、医師にいろいろと相談したいので、IRIS療法、イリノテカン、について少し予習を。

-------------------------------------------------

■IRIS療法
TS-1とイリノテカンの2剤による療法。1日目、15日目にイリノテカンを点滴にて投与。1日目から14日目までTS-1を経口で服用。15日目から28日目まで休薬。4週間で1クール。
→4週間1クールって、何だかいいですね。でも、2回点滴があるので、通院は2回になっちゃいますね。

■FIRIS試験
2nd-lineにおけるIRISの有効性を確認するための試験。FOLFIRIに対するIRISの非劣勢が証明されている。【参考資料】 http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2011/20110606.html (大鵬薬品のニュースリリース、2011年6月6日)
→あくまでも「2nd-lineにおける有効性」かつ「FOLFIRIに対する非劣勢」です。

■FIRIS試験における副作用の評価
IRISはFOLFIRIに比べ、好中球減少が少ない。逆に下痢、疲労、食欲不振など非血液毒性の頻度が高い。

■イリノテカン(CPT-11/商品名:カンプト、または、トポテシン)
中国原産の「喜樹」という木の根から発見されたカンプトテシンという成分を基に、日本で開発された抗がん剤。DNA合成に関わるトポイソメラーゼIという酵素の働きを阻害することで、がん細胞の分裂を阻止し、増殖を抑える。
→木の根!漢方みたいなものか??
→ニプロさんが制作したパンフレット?に、副作用含め分かりやすく書かれてました。
http://med.nipro.co.jp/servlet/servlet.FileDownload?file=01510000001MkuS

■イリノテカンの副作用
下痢(腹痛を伴う場合も)、骨髄抑制、吐気・嘔吐、脱毛、を始め、いろいろと。患者からはあまり評判が良くないみたいですね。特に酷い下痢は、致命的になる可能性があるとか・・。
→酵素遺伝子「UGT1A1」に変異があると、副作用が出やすいそうです。そういえば、以前主治医から「あなたは変異がある」と言われてます(8月13日のブログのエントリーをご参照ください)。
→【参考資料】イリノテカンの代謝に影響を与える遺伝子多型は?(テバ製薬Webサイトより) http://onc.teva-seiyaku.com/product/irinotecan/qa/qa03.html
→【参考資料】UGT1A1遺伝子多型がワイルドとヘテロの大腸癌ではFOLFIRI+ベバシズマブにおけるCPT-11は180 mg/m2でも安全に投与可能【臨床腫瘍学会2013】(日経BP社/がんナビ) http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_198429_5561_29

-------------------------------------------------

とりあえず、以上。そろそろ寝ないと・・・。お休みなさい。



にほんブログ村