膵がん切除後の化学療法におけるGEM療法とTS-1療法の比較試験において、TS-1が膵がん患者の生存率を著しく向上させることがわかったという情報を見つけたのでメモ。TS-1、いいぞー!


<プレスリリースより抜粋>(一部省略等しています)
静岡県立静岡がんセンターは、「膵がん切除後の補助化学療法における塩酸ゲムシタビン療法とS-1療法の第Ⅲ相比較試験」において、著しく良好な結果が得られたことを・・・(中略)・・・本試験は、手術で切除可能なステージⅠ期~II期およびⅢ期の一部の膵がん患者に対する再発のリスク低減と生存率の向上を目的とした術後補助化学療法についての第Ⅲ相臨床試験で、従来の標準治療薬であるGEMと、TS-1単剤の効果を比較するものです。静岡がんセンターをはじめとする全国33施設による研究グループによって行われました。中間解析の結果、TS-1群のGEM群に対するハザード比(HR:Hazard Ratio)が0.56となり、TS-1を術後に投与することによって、GEMを投与するよりも死亡のリスクを44%も減らすことがわかりました。現在の標準治療薬であるGEMと比較してTS-1は手術後の膵がん患者の生存率を大幅に上昇させることが示されたことになります。


■膵がん患者のS-1(抗がん剤)術後補助化学療法の臨床試験で生存率が大幅上昇
(静岡県立静岡がんセンター、プレスリリース、2013年1月23日)
http://www.scchr.jp/press_releases/20130123/20130123.html


■静岡がんセンター、膵がんの再発率を下げる新経口薬TS-1の劇的な効果を発表
(マイナビニュース、2013年1月24日)
http://s.news.mynavi.jp/news/2013/01/24/193/index.html


■膵臓癌の術後生存期間がTS-1で改善
(日経メディカルオンライン、2013年1月23日)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201301/528699.html


 


 


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