先週の土曜日は、午後から会社を早退して、お隣朝日町へ行ってきました。
あさひ 地域の資源を活かす会の塚田さんが
地域の歴史的建造物の価値をテーマに座談会を企画してくれました。
札幌にあるNPO法人歴史的地域資産研究機構(れきけん)の代表理事 角先生を座長に
士別からは大野土建㈱の社長さん、上士別町の旧岡崎医院の保存運動をしていた寺島さん
れきけんの理事の東田さん、そして共立トラストからは私が参加です。
場所は、朝日町の旧佐藤医院です。
閉院になり、ここの正面にあった木が伐採されたとき、とても悲しくて
解体されるという噂を聞いて、居ても立っても居られなくて、所有者にお手紙を書いて
今の活動につながっているという塚田さんは地元愛あふれる女性です。
れきけんの角先生いわく、歴史的地域資産の価値を読み取るには以下の視点に
着目するのだそうです。
・歴史的価値
・地域的価値
・文化、芸術的価値
・環境的価値
・活用価値
・思い入れ価値
最後の”思い入れ価値”というのが、地域の古い建物にとっては一番なんだそうです。
角先生に思わず、下川町の旧駅前再開発で生き残っている農協の石蔵倉庫のことを
相談してしまいました~
残す方法はいろいろあるそうです。
そして、やっぱり地元民の思い入れ価値が重要かと。。。
駅前再開発でコモレビができて、それはそれでよいのだけれど
昔、駅があって、貨車が到着して、人力で石蔵に雑穀などを運んだ下川の歴史も
古い建物が現存しているからこそ伝えられるのかなと思ったりして。。。
赤レンガ倉庫はなくなっちゃったしね・・・
休憩タイムには、多寄のあるむさんのシフォンケーキと梨の花のフェアトレードのコーヒー。
今、歴史的価値のある建物が見直されてきてるそうです。
角先生もさることながら、東田さんもかなりのパワフル&ポジティブなお方でした。
中学生のときに角先生の本に感銘を受け、この道ひと筋だそうです。
壊してしまったら二度と復元できない
壊すという決断を自分たちの世代でするのじゃなく、
未来の世代にゆだねてもいいのじゃないか、というのは共立トラストの考えと
同じくするなあと思いました。
森とイエの工務店メンバーの大野さんは、生家(まだご家族が暮らしているけど)を
将来残していこうと思っているのだそうです。
上士別町の旧岡崎医院は取り壊されてしまったそうです。。。
古い建物を保存するにはお金がかかるけれど、新しいのを作るのもお金かかるし・・・
そのときどきで、ゆるやかな対話が必要ですよね。。。
座談会で、下川町の「エネルギー自立と地域創造」の本の制作に携わってくれた
登尾さんにも久々に再会しました。
共立の建物が残ったことと、今古民家レストランに引き継がれたことは奇跡だね。。。
3時間という長丁場でしたが、良い座談会でした。。。
下川町では先週、第1回目の都市計画マスタープラン策定町民検討委員会が開かれました。
委員長は仏の大ちゃんです。
ぶれない姿勢とおだやかな進行で安心してついていけます。
今後、課題掘り起こしのために、町の中を散策するタウンウォッチングやります。
みなさんの気になる町の中のあれこれがあったら聞かせてくださいませ。。。