浄化センター、浄水場につづき、今回はゴミ処理についてお勉強である。


下川町廃棄物処理場と汚水処理施設を見学させていただきました。



「汚水処理」ってなんぞや?って思われる方、多いでしょう。


「埋立ゴミ」はその名の通り、土の中に埋めて処理するゴミ。

このゴミの上に雨が降ると、ゴミの中を通って汚れた雨水が土壌にしみこんで、地球を汚してしまう。

そんな土壌汚染を防ぐための重要なお仕事をしているのが、「汚水処理施設」なのである。


埋立ゴミを捨てる敷地の下に、あらかじめ「ゴミ汁」を受けるためのシートが敷かれており、シートがキャッチしたゴミ汁入り雨水がこの施設に流れてくる。


はるころ日記~田舎を駆ける女たち~-フローシート


はるころ日記~田舎を駆ける女たち~-Hさん
浄化センターでお世話になったHさん、再び。


汚水は「調整槽」で処理しやすい水量に調整されたあと、「最初沈澱地」で汚泥と上澄みを分ける。

そして微生物の待つ「回転円盤槽」へ。

やっぱりここでも微生物。


はるころ日記~田舎を駆ける女たち~-微生物

この中にぐるぐる回る円盤が何枚も入っている。円盤に微生物かくっついており、汚水をきれいにしてくれる。

オトナの社会見学名物「微生物」。ここでも大活躍。


浄化センターの見学でも学んだように、微生物には酸素が不可欠。

円盤がぐるぐるしながら酸素を取り込んでくれるので、微生物も気持ちよく作業ができるわけである。

微生物のお仕事については「浄化センター編」を読んでいただきたい。


この後、薬品を混ぜる設備に行くのだけど、下川の「ゴミ汁」は比較的きれいらしく、薬品の力を借りなくても充分処理できるそうである。町民の適切な分別のおかげである。

そんなわけで、薬品は混ぜないで「凝集沈澱池」へ。


はるころ日記~田舎を駆ける女たち~-滅菌


微生物が処理した汚泥と上澄みを分けたあと、塩素で滅菌。

写真のネズミ色の管の中に固形の塩素が入っている。

バケツの中は微生物がきれいにしてくれた元ゴミ汁。濁っているけど、やばい菌は入ってないの。

無事きれいに安全になって、名寄川に流される。


施設に集まってきた「ゴミ汁」を実際に見せて貰ったんだけど、想像していたより臭くないし、濁った雨水?程度のものだった。


これは分別が割と正しくされている証拠なのだそうで、生ゴミなど一緒に捨てているともっと汚れているんだと。


例えば、コンビニなどで購入したお弁当を食べて、面倒だからと洗わずに残飯といっしょに埋立ゴミに出すと、ゴミ汁も汚れる。

外で焼肉をやったあとに、汚れたアルミ皿と残ったやきそばをいっしょに埋立ゴミに出すと、ゴミ汁も汚れる。

というわけなのである。


私も酔った勢いなどで、「ま、いっか」と思ったことがある。


「ま、いっか」を何回も何人もやってしまうと、ゴミ汁処理が大変になって、川は汚れるわ金はかかるわで悪いことばっか。

なんとなく簡単なイメージの、「土に埋めるだけ」の埋立ゴミだが、処理は全然簡単じゃないのだ。


ゴミ汁見学は、軽薄な行いを戒めるいい機会となった。ストップ!まいっか!

つづく(ナオ子)


☆次回予告☆

○町内人気ナンバー1ドリンク剤の謎に迫る

○スチールVSアルミ

○マスオ、浮気がばれる

の3本でお送りします(変更有り)