昨日は、さんざんな目にあってしまった・・・

夕方16時から商工会の税務研修会。

17時に終わる予定だったので、

終わったあと、会社に戻ろうと思って

携帯電話もバッグも鍵も持たず、

ボールペン1本を握り締めて出かけた・・・

研修会が思いの他、長引き、

事務所に戻ったら鍵がかかって、

全員帰ったあと・・・

「なんで?なんで、なんで?」

こんな日に限って、みんな早いの?

いつも7時とか8時なのに・・・

家の鍵も、会社の鍵も、携帯もない私は

あの激しく降り積もる雪道をこいで

20分かけて、実家へたどりついた。


もう、行き倒れるかと思ったよ。

手袋とマフラーを持って、出かけたことだけが

救いだったわ。

で、ちゃっかりと母に夕飯をゴチになり

母の車を借りて、森林療法のフォーラムへ。

このフォーラム、聞き逃した人達、

かなり、もったいなかったですよ。

とても、すばらしい発表と鼎談。

下川町のすごいとこは、こんなフォーラムを

サッとしてしまうあたりにあるんじゃないかな。


あんまり教えたくないんだけど

まあ、はるころは知らせる日記をめざしてるので

ちょっと長くなるけど、教えちゃいます。


「森林療法ゾーンについて」・・・森林療法協議会長の奈須氏が

ドイツのクアハウスや市街地から身近な森へと続く道の紹介を

しながら、下川の幼児センター、地域間交流施設、万里長城

五味温泉一帯の森林療法ゾーンの構想や目的など

わかりやすい説明をしてくれた。

森林保養地をめざすためには

市街地の緑を増やすことが必要かなと思った。

「幼児センター こどものもりの森遊びとこもりプロジェクト」

幼児センターの吉岡先生の発表。

森で遊ぶ子供たちの笑顔がとってもいい。

常に何かを発見してる様子がスライドから

伝わってくる。

月に一度、森に出かけて遊んでいるようだ。

なので、こんな小さな子でも、季節の移り変わりも

肌や匂いで感じているようだ。五感をフル活用だ。

体験の森からは、どんぐりの赤ちゃん苗を移植してきて

幼稚園の庭に植えたそうだ。

そーっと土を掘って、ポットに入れて掲げてる子の

得意そうな顔は、最高だ。

親や先生ばかりじゃなく、地域の私たちも子供たちの

成長にもっと目をむけなくちゃいけないなあ、と思った。

高齢者学級と子供たちの柳のトンネル作りも

とっても微笑ましい光景だったなあ・・・


「地域間交流施設について」・・・商工林務課 山本氏

ちょうど幼児センターの隣に最近完成。

どんなものなのか興味があったので、とても

よくわかった。

大きい交流棟がひとつと小さいのが5棟。

どれも、台所やベッド、TV、洗濯機、お風呂完備で

内装は、町内の地域材を使用。

私たちが友達や家族と使ってもいいし、

サークル活動してもいいし、町外からの長期滞在、

研修、合宿など用途は広い。

森林体験や農業体験、都会からの田舎体験など

もっと下川での滞在型体験を充実させれば

利用の幅は広がるかな。。。

それに伴う、地域内消費拡大や新しい事業の創出も

視野に入れてるらしい。

使用料も、たとえば大きいほうで1棟

4時間1200円、1泊7000円(滞在日数で安くなる)

一度、快適度チェックに利用してみなくては。

「桜ヶ丘公園下について」・・・建設課 杉之下氏

今、森林療法ゾーンの構想の中で桜ヶ丘公園下、

万里長城に上がる手前の地区を町が取得して

総合計画の中で進んでいるそうだ。

名づけて「森林(もり)の駅」

まあ、この呼び名がいいかどうかは別にして、

万里までは遠いイメージがあるけど、

ここをワンクッションにすれば、町から

つながる公園で、利用しやすいかもしれない。

センターハウスを中心に、ガーデニングゾーンや

ロックガーデン、今後もつなげる予定の石積みや

昆虫広場など現在住民検討委員会で提案、検討段階。

でも、こんなふうに進んでいる状況を

もっと住民にわかるように広報したほうがいいかな。

検討会議をやっていることは知っていたけど

具体的な内容までは、なかなか伝わってきずらいしね。

最後のオランダの1年に2ヶ月しか開園しないという

キューケンホフ公園の木の下に広がる色とりどりの

チューリップ、あんな公園が憧れーと

優しい目で話す杉之下氏は、きっとかなりの

ロマンチストだろう・・・それは氏の描く絵にも表れてるが。

「ヘルシーツーリズムについて」・・・NPOしもかわ観光協会

                      局長 宮中氏

いかにして、下川に都会からのツアー客を呼び込むか、

以前ツアーコンダクタをしていた宮中氏の経験と

観光産業の現状をもとにしたお話。

とても参考になった。

団体ツアーは、流行らないそうだ。

しかも客の目は、だんだん肥え、ある一定のレベルを

要求される。

そんな中で、下川だから訪れるんだってするには

やっぱり森林。

ただ森林があればいいわけじゃない。

健康、環境に配慮した生き方を目指す都会の

人をどう取り込むか、お金に余裕のある人達に

どうアピールするか、森の生活のツアーの

森林養生プログラムのように、森林体験、

アロマ体験をしながら自然治癒力を高める、

そんなヘルスツーリズムが今後要求されるという

お話だった。


そして、「芯がぶれない、奈須さんという

すばらしい人間が下川にいる」としめくくった。

ほんとにそうだ、今日の発表者も含めて

すごい人がいっぱいいるなあ。

やっぱり、書ききれないので、ひとまずこの辺で。byサト美