昨日の昼間、ドアチャイムが鳴り、出てみると、二人の女性。

「このあたりの、カルチャーの担当になったので・・・」とのこと。

名刺もなく、住宅地図だけ持参して、回っているところをみると

エホバさんやら、ものみさんやら、どこぞの信徒さんかはわかりませんが、

波長が合う感じがしたので、しばらく楽しくおしゃべりしていました。

すると急に「手相を見せてください」とのこと。

これはこうですね、最近こういうことありませんでしたか、など、いろいろ言われ、

「まあ、そう言われればねえ・・」と、生返事をしていたとき、ふと思いました。

あ・・・私も、同じことやってたな、と。

診療でも、そうだし、日常生活においても、

悩みを抱えている人のことを、分析し、評価し、批判し、賞讃し、

相手に影響を与えるであろう言葉を選び、発して・・・

相手には、そうしてほしい、と乞われることもあったし、余計なことを、と背を向けられることもあった。

でも結局、人というのは、自分で、自分に必要であることを、選びとっているだけなんですよね。

自分は、人に影響を与えることができるというのは、幻想であって、

単なる、きっかけだとか、標識の役割にしか、すぎないんだよなあ・・・

あなた、こうなんですよ、なんて、おこがましいこと、よく言ってたなあ・・・

真実だと思って、固執すればするほど、真実から遠のいていく。

排除すれば排除するほど、孤独の穴の中へと追い込まれていく。

真実って、一体なんなのか・・・

と、自分の思考に深く入っていたところ、空気を読まれた件の女性ふたりは、そそくさと帰って行かれました。

私は、クリスチャンですけど、勧誘はしません。

必要な人は、自分でアンテナを張って、その人に合った宗教に出合うと信じているからです。

霊能者に頼る人も、いると思いますが、

結局は、自分自身の選択なのだということ、肝に銘じたいなと思っています。