理事会の内ゲバの防止 - 前の期の理事会の悪口は厳禁 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 
 
 理事会の内ゲバは、あいつは気に入らないという感情のもつれから発生してくるわけですが、きっかけになるのが「中興の祖」だと”本人は”思っている、中途から理事会を仕切ることになった理事(長)の不用意な発言や作文というケースがあります。特に組合の公文書で悪口を書かれると、過去の役員経験者にはダメージは大きい。
 
 立候補とかして理事長を何年か勤めたような人は、身を引くにあたっては、まぁ相応にレスペクトしてほしいし、自分が制定してきた規定は残って運用されてほしいのが本音です。
 
 炎上必須なのは、入れ替わった理事長が、方針など(なにを優先するかは人の数だけ違うので、理事長のカラーってのは必ずでてきて前任者と同じはあり得ない)を大きく変更しようかなで総会に提案するとき、「改革したぞ!」と宣伝したいあまり、前の期の理事会の悪口を総会議案書などに書いちゃうパターン。
 
【悪い典型例】 この修繕積立金の積立不足の問題の解決は喫緊の最重要テーマであるにも関わらず、我々の前の期まで、初期設定のまま完全に放置されていて、過去の理事会はこの問題について無策であった。
 
元理事長: 
"ありとあらゆる手段を使って、こいつだけは潰してやるっ!"

 
 組合の財政を一度でも預かれば、修繕積立を放置してたらヤバいくらいは財務諸表から自明。言われた元理事長さんだって、わかっているけど、やれ震災復旧だで追われててここに手をかける余裕はなかったのかもしれない。うちは、修繕積立の均等割り移行は4期の終わりに6期目から移行することを可決できたから、4年は放置されていたことになるわけだけど、別にその間の理事会も遊んでいたわけじゃないから、もしこんなことを書かれたらその時期にやっていた理事は全員顔を真っ赤にして激怒でしょう。
 
 悪口を書いた相手が憎いんですから、その人の提案の内容がどうこうじゃありません。”どんな提案”にでも、なんとかケチをつけてなんとか総会で落とそうとする。現職が案外気の弱い理事長だったりしたら、議案を取り下げちゃったりとかなるとそこにも莫大な時間をつっこんできたものですからさらにしこりが...
 
 もうどちらかが消えさるまで闘うしかないし、各々が中途半端に影響力があって仲間とか引き込み始めると、内ゲバ化するしかない。案外この”言わんでもよい余計なひと言”がきっかけというパターンは多いのではないか。
 
# なんでよく知っているかというと、私自身がまさに ”一言多いタイプ”だから。またやっちまったぜ!・・・おぉーよーく炎上してるなぁとかを何度も。 なので実は経験談(笑)
 
 
【良い例】 過去何年もに渡って理事会が財政の健全化にとりくんできてくれたことに感謝したい。しかしながらそこで浮いた金額では、今後必要となる修繕工事への積立の不足分を補うにはまだ大きく足りない。そこで今期は、過去の結果を踏まえて懸案であった積立金の均等割への移行を・・・
 
 議案本文は同じことを書いていても、前フリの文章が、"過去の理事会の業績の否定”から、”過去の理事会の進めてきた歴史を踏まえて...”に代わってますね。これがポイント。例え、ココロの中では前の理事会は寝てたんじゃないか!とか思っていても、そんなセリフを議案書や広報の書面みたいな”公文書”に書いても、わざわざ敵をこしらえることになるだけで得るものはなにもない。
  
 例え今迄の方針を180度転換することになったのだとしても、そこは微妙に転進しただけだとか(笑)マイルドに書いて、絶対に!やめていった理事の悪口だけは書いてはいけないと思うんですよね。
 
 ちょっと話のもっていきようを変えて、前期までご苦労様路線の作文でもして敬意を払えば、無能扱いをすれば総会を炎上させにくる前理事長が、
  「私は、前の理事長だが、これこそ私もやりたかったことで素晴らしい!」
とか応援演説してくれるかもしれない。 この差ははてしなく大きい。
 
 そもそも前期までの理事会の役員が無能であるという台詞を総会議案書に書いたから、今期の理事会はまともで有能で偉いということには全くなりません。どっちかといえば心ある人から 「なにも平地に乱を起こすことはないのに・・・」でお莫迦だなと思われるだけでしょう。
 
 理事会は、その期に何を変えて、改善を達成したのかの実績を示した上で成果を誇るべきなのであって、もし理事会が俺たちってグレート!とか宣伝したいのなら、その期の終わりの通常総会の第1号議案の理事会の運営報告にでも、「ほら圧倒的に財政状態が改善したでしょ!」とか、べたべたに自慢したって構わないですが、他人を貶して自分をもち上げるってのだけはどうも...ね。
 
#ちなみに、うちはミッキーさん同様、組合の命運を託す系の本気の議案は竣工以来一人しか書いたことがないから、この例あくまで仮定の話です。自分への悪口は書かないもの。
 
 ずっと10年以上とか理事長やっているミッキーさんと違って、殆どの理事長は、例え立候補でなった人だって、早く上手に理事会から身を引きたいなとか思っている筈で、そこそこ優秀だけど辞めていくつもりの理事長は、法治主義じゃーとかでいろいろと細かく規約・細則にルールを制定する傾向が強い気がする。
 
 それがどう引き継がれているのか、元理事長は非常に気にしています。その組合内ではもし敵に回すと最強クラスの要注意人物(?)だけに、敬意は払いつつお引き取り頂くとか、そこそこ上手な扱いがいるだろうなぁとは。
【実は私も”自治会”の役員は抜けたんですが、まぁいろいろ 】
 
 
#”管理会社の悪口”をせっせと広報する理事長はお莫迦であるというお話に続く。ま理由は全く同じです。”管理会社がいけてないので...”というお怒りのセリフは無数に聞いてきたけど、愚痴の多い理事長さんの大半のケースで”いけてない”のは実は本人。
 
 
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 本ブログでも、”管理組合の人間関係”に焦点をあてたとりあげが多いで推奨させていただいている、廣田さんのブログも参照。 反対する人は、その提案に反対なのではなくて、提案している人が嫌いだから反対なんですよね。 なんで嫌われたのか?はじっくり考えたほうが吉かもしれません。
 
 『人間関係の対立が尾を引く反対が一番やっかい』

   http://ameblo.jp/nobuko-hirota/entry-12060558414.html
 
 
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