住まいサーフィンの沖さんの本 -1 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 住まいサーフィンの沖有人さんの本と、同じく住まいサーフィンでコラムを書いている碓井民郎さんの本を両方取り寄せて読んでみましたので、書評というか読後感でも。
 
#住まいサーフィンの..というのがこのブログ冒頭やけによくでてきますが....まぁ意図は明らかかも...(笑) 『住まいサーフィン』ってのは検索流入では相変わらず月間では圧倒的だからなぁ。私昔住まいサーフィンでブログ書いていたんですが、碓井さんの主張のここは嘘では?とか、櫻井さんはモデルルームで講演したおなじデベの推奨を出すのは利益相反では?とか苦言をブログ中で書いていたら、消せとかクレームが事務局からやってきて、じゃーってんで消しては次の苦言を呈するのを次次アップしたらID抹消されたなぁ。私の知る限り、住まいサーフィンでID消されたって人は3人しかいないからかなり名誉なことではある。
 
 沖さんの住まいサーフィンのコラムはざっくりと言い切り口調に特徴がある。
 もともと段々に値上がりするようなのをサーフィンよろしく波にのって乗り換えていけば資産形成が可能ってのが主張で、まぁいわば自宅購入も自分自身を借り手にした不動産投資みたいに考えましょうってのが主張の人。
 市況の分析結果や、買い時かどうかなどを非常に短くざっくりと言い切るコラムは参考になるし今でも嫌いではない。あそこのコラム書いている中では唯一評価してます。
 
#まぁ実際には、一次購入者が少し背伸びして買って、割と短期間でまた売ったときに、販売関連の手数料や、仲介手数料をもがれても黒字でExitできますねってなマンションがざくざくでていたような時期には、その教えに従うことは不可能ではなかった(湾岸が坪200-230程度までで手に入った、港南地区から、キャピタルマークタワー、芝浦アイランド、The Tokyo Towers、パークシティ豊洲とかあのあたりがでていたころが最盛期ではなかっただろうか)。住まいサーフィンは(この程度でやめておこう)その頃にはとっても賑わっていたけど、豊洲が300万とかなっちゃうと、10年住み替えでEXITし続けて値段があがりそうなのを買いなさいと言われても、お父さん一馬力程度ではたとえ上場企業勤務でーすとかいっても、ちょっと無理っぽくなってきたのが衰退というか凋落の原因ではないかなぁと思ってる。 向こうもコラムをもっているんだから、間違ってるよと指摘されたらやり返せばbいいのに、相手を消しちゃうってのは了見が狭い。

 
 沖さんの本はこれで
沖さん本 

 
 碓井さんの本はこれ。(別にステマではありません(苦笑)

碓井さん本NEW 

 
 両方ともに、まぁ数売らないとねぇでかなりセンセーショナルなタイトルをつけたものですが、両方読んでみて、まぁ買って読んでみてもいいかなと推奨できるのは、
沖さんの 『マンションは10年で買い換えなさい』の方。
 
 碓井さんはちょっと沢山本を出しすぎて、ネタ切れ感が否めないですねぇ。。ご当人は、もともとがマンション設計でとくに意匠設計が専門なんですから、当たり前ですが専門から離れるほどになんかあれ~?って本が多くなってきます。とくに市況分析にいたっては、”2003年ころの水準に比較すれば、まだまだ割高だからそのくらいの値段で買えるマンションがでてくるまでは待ち”って、まぁ講演会とかでもよく拝聴しているご意見に従って一生のうちのマンションが買えるのかどうかは私ははなはだ疑問です。まぁ、モデルルームなんかせっせと訪問しても”買わない”(買う勇気のない)人は、買わない理由を探しているものなので、そういう人にはいいのかもしれないけども....

 あるマンションの中古価格などがどのように決まるかってのを、コラムなんかでもおなじみの言い切り口調のわかり易い文章で解説しているから、マンション市況や、経済的合理性に従ってのマンション選びなどでは、非常にオススメ度は高い本だとは思う。
買ってよむことに、780円+消費税だけの価値はあるでしょう。
 
 ある本が推奨できるかどうかってのと、その著者の主張に首肯できるかってのは別です。意見がおなじでも既に知ってあることしか書いてなければなんの価値もないし、意見が違っていても、しっかり論拠などが書き込まれていれば参考にはなる。
 
 マンションって何よりも実需で買うわけだから、ここ3-4年は購入は推奨できないとかなっても、必要な人ってのは一定数毎年でてくるわけで、出口戦略を最優先で考えて、なんか欲しいのとは違うマンションを買って日々なんか違うなぁとか暮らすのもどうかなぁとか思わないでもない。まるで、投資物件を薦めるかの口調でずーっとやっちゃって、ちょっと富裕層を沢山とりこんだのを、やれリフォームとか、管理組合で楽しくやりましょうとかそっち方向に誘導できれば、リーマンショック頃からの下げ相場でみーんないなくなっちゃうこともなかったんではないかなぁ...
 
 特に10年で買い換える理由のかなり大きな部分が、12年もたつと”大規模修繕”とかいうものがあって、修繕積立金なんかもあがってくることが多くて、お得感がなくなるからさっさと売ってでたほうが有利であるってのは、現状結構あたっているんだけど、マンション探索系のヲタクならうなずけても、管理組合理事会系の人からみたらおいおい。。。とか言いたくなる。 
 確かに今はほぼ正しいんだけど、これが正しいのはどうかなぁ??という疑問はなく淡々と修繕費は安いうちに逃げましょうと書かれるとやっぱりむっとするんだよなぁ・・・・ ざくっと新築マンションの修繕計画は全部国交省の指導通りに均等割に移行してしまえばいいわけで、影響力のあるプロなら、最近の野村のオハナに見られるような
(郊外の格安マンションでも、修繕費は150円/㎡/月スタートと非常に良心的である。管理組合の苦労を考えた初期設定で多いに褒められてしかるべき) 修繕費の初期設定をきちんとあげる動きを勧めてほしいかなぁ。。。
10年ででていくから修繕費など払わんほうがいいなんて人を推奨で一杯住まわせられては、管理組合からみれば迷惑そのものでしかない。
 
 彼の書くことは”現状”の分析としては正しいんだけど、将来を見ていく夢がない。
よくさくら事務所の長嶋氏あたりにボコボコに書かれているけど、多分明日はちょっとだけいい不動産と人間との関係を目指しましょうがモットーの長嶋氏とはは気はあわないだろうなぁとか思うんですよね。
 
 まだ続きます。 よく主張が似ていて、分析結果なども近い、東京カンテイの中山さんの講演にいってきたので、感じた差でも。


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