居室の『充填効率』-2 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

  その1では”居室の充填効率”を定義しました。
間取り図に畳数ででてくる”リビング+全居室+キッチン”の
”畳”数に1.62を掛けて専有面積で割って居室の占める割合を
計算するとまぁ70%前後で横並びであることが多いってとこまで。
 
 これが小さいとどこかで面積を損している可能性があるし、
過大なのは、収納が足りてない可能性がある。
標準的な範囲は 68-72% 多分普通のファミリー用の間取りの
8-9割がこの範囲に収まってます。
 
居室でないところは何か? 
 
[1] 収納スペース

  - 天井から床まで収納でないと居室面積に通常参入されます。
    逆梁タワーのカウンター・リビングのMRプランOpで
   ありがちなリビング収納スペースのTV台変更などは居室勘定。
    稀に(というほど稀でもないけど)、洗面所の収納や、
   洗濯機の上の棚、カウンター台や、キッチン収納まで収納率
   に計算しているような悪質なデベ以外(12-13%とかいった
   数字だったらどこか嘘があると思って間違いない)
   これも専有面積の 8-10% で割と横並びです。
    億ションとかは超巨大なWICとか、ずらーっと壁面に並んだ
   収納を用意するパターンが多くて別ですが。
 
[2] 風呂・洗面室・洗濯機置き場など

 
[3] 玄関
 
[4] 廊下
 
[5] 割とありがちなところで、オール電化の
   エコキュートのお湯のタンク

  -専有部内に室内設置のパターンと、専有面積を使って
   いない両方のパターンがあります:タワーでオール電化
   なら重要なチェックポイント!
 
[6]  家の中に完全に入っている”柱”
  - これ特に”免震でない”タワーでは普通に発生。
 
などなど。
 私にとってありがたくないものを後ろに回しておきました。
# ”はるぶーにとって”であって、実際には玄関のゆったり
 した面積確保などは、お金もち向けのマンションでまぁ
 億ションとかだと重要な条件のようです。

 
 上に上げた 68-72%の範囲内にない”ありがちでない”例の
間取りでも載っけてみましょう。
 
 タワーの角で角方向にずばっと270度視界の開けたリビング
を確保しようとすれば、リビングまでずーっと客が居室を通らず
廊下を歩けるようにしないといけないからどうしても
”廊下に負けた”間取りになりやすい。
 
 タワーの角部屋はたいてい”広い”けど、もともと専有面積
の広い家は3LDKなんとか全部5J以上で確保しないと。。。
とか居室にどうしても化けさせないといけないってこともなく
なるので、タワーらしい間取りは出現しやすくなる。
 
 例 Aタワー
   ー 普通に耐震、特に戸数が大きくて棟がでっぷり
     とでかい。 この例で、充填効率は 64.7%
 
Aタワー 

 
 ほかに貴重な南面を、スパンで食い合って長方形にみたてた
専有部分のタテヨコ比が2:1を超えているなどスパンが不足
ている間取りでもこの効率は低下しやすいかな。
(不動産の価値評価でスパンに対して奥行が2倍以上長いのは
間取りが悪くなるってんで多くの場合減点対象です)
 
 逆にすごーくワイドスパンにとれば(内廊下のお高い
マンションなど) 充填効率はアップしやすいですね。
 
 例 Bタワー
   ー 免震、V字型に2棟配棟でスパンが自由に選べる
     この例で充填効率は、74.4% 
     ちょっと収納をケチった感もあるけど、まぁ
     坪単価を聞くといらんものは捨てて引っ越して
     きてくださいってのもやむなし。
 
Bタワー 

 
 充填効率を確保しやすい典型的な間取りは、”田の字”型。
もともと貴重な南面をなるべく多くの戸数で取り合うために
選ばれているのですが、間取りへの拘りがない人だったら、
狭めの住戸でも居室面積は確保しやすいという点でのメリットは
それなりに認めてよいのではないかとも。
 
 まだ続きます。最後にマンション名はクイズにでも
しましょうね。ヲタクならどこのマンションか判るはずの
特徴のある部屋です。

 

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