『神々の山嶺』を読んだ。 | ツナ★オザキのちょこっと、ブレイク。

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今晩は、ツナ★です。

先日、かねてから岩井先生に勧められていた劇画『神々の山嶺』原作:夢枕獏、絵:谷口ジローをみじんこ洞さんで読みました。

1人のクライマーと、カメラマンの二人の人生を描いた作品でした。

とにかく、物語が濃い。
登場人物も凄く濃い。

青梅と言う山の近くで育ち、今も住んでいる僕には、山に登る事に命を賭けるなんて、理解出来ないのですが、この劇画はとても引き込まれました。

孤高のクライマーの壮絶な生き様。山(エベレスト)に対する想い。今の自分を含む皆が忘れ去った、闘争心。

「何故山に登るのか?」と言う問いに、「自分が存在するからだ。」と彼は言う。

そこまで言わせる魅力が山にあるのだと考えさせられました。

でも、山に魅入られると言う事は、やがては山と1つになる事を必然的に受け入れてしまう事。

それを理解しながら、山と対峙するその姿は、最後まで読む者を惹きつけます。

原作を夢枕獏さんが書いて居るので、とても読みたくなりました。

自分自身の惰弱な生き方をもう一度考え直したくなる気分で読み終えました。

心地良い疲労感と共に。

ご興味がある方は是非ご一読を。