台風はだいぶ北へそれたようだ。
静かな夜である。
オモテで、ぎぎぎぎぎぎ、とうるさく鳴くムシがいる。
日中は30度を超えるが、朝晩は秋色がどんどん濃くなる。
ちょっと切ない感じ。
茶原の上も、道路も、赤とんぼだらけ。 走っていると、車にぶつかりそう、と思うのだが、ひらりとよけてくれる。
にっ。
写真家の星野道夫さんの、今年は没後20年だそうだ。
写真展、行きたいが、静岡には来ないだろうなあ。
とにかく、特集が組まれている雑誌BRUTUSを手に入れるか。
星野さんの文章を読んだのは、まだ彼が存命の時だった。
彼の世界観に感慨を覚えた。
衝撃的な最期を聞いてから、20年かあ。
朗読祭の昼間の部で読む作品をすでに決めたのだが、星野道夫さんを読みたくなってしまった。 ちょうどいい短編があれば、読ませてもらいたいな。