先日ご紹介したMná an Cheoil、ハープ編に続いてフルート&ホイッスル編とコンサーティーナ編が放送されました。
アイルランド音楽を女性演奏家の視点から見つめるこのシリーズ、とても興味深いです。
女性は家事に勤しむべきだと考えられていた時代には、実力のある演奏家でも男性ほど活躍の機会を与えられなかったそうです。
「お前は男性のように弾くから素晴らしい演奏家だ」と言われて目を丸くしたり、「子育てをしながらでも音楽はできるわよ!」と励ましたり。
日本人である自分がハープを教えているくらいだから、随分と開けた時代になったものです。
そんな時代になったのも、このように女性たちが逆風に負けずに音楽を奏で続けたからではないでしょうか。
自分は先人たちの偉業にあやかっているに過ぎないと感じる謙虚な態度が、アイルランド音楽の伝統に根付いていることを再認識しました。
このシリーズを通して、各楽器の素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。
アイリッシュハープに興味のある方は、ハープだけではなくて他の伝統楽器にも耳を傾けることが必要不可欠です。特にリズムや装飾音の入れ方は楽譜に書けるものではありませんし、そもそも楽譜なしで伝わってきた音楽ですから。
1ヶ月間限定で試聴可能です。
この機会にハープ族の皆さまが少しでもアイルランドの楽器と奏法に親しむことができますように。
コンサーティーナ編には、かのメアリー・ベグリーも登場します!
来週はイーリアン・パイプス編です。