プロレス学部プロレス学科 初級講座2 セール 1-3初心者の為のセール | 株式会社コーガンズ・エンターテイメント

プロレス学部プロレス学科 初級講座2 セール 1-3初心者の為のセール

セールはやはり千差万別。

それぞれが選択した感情表現でお客さんに勝負を仕掛ける訳ですが、初心者のレスラーは困りますよね。

特にアマチュアではこれくらいのセールがあればいいんじゃないかなーと。

大きく分けると4つ

 

・凄い優勢

・やや優勢

・やや劣勢

・凄い劣勢

 

この4種類が1試合で表現できればまずはいいんじゃないかなと思うのです。

 

凄い優勢

もう全然きかねぇよって痛がりもせずにバンバン打ってく感じ。

オラオラオラって感じの打撃のラリーの応酬なんて双方これっすよね。

無敵状態ですねー

 

やや優勢

受けるんだけど、まだダメージ含めてこちらも対処できるぞのフェーズ。

打撃合戦とかも受けてからの反撃。

 

やや劣勢

打撃合戦もややふらつく感じ。

基本的な受けはこのやや劣勢でいいのかなとおもいます。

 

凄い劣勢

部位破壊するくらいのダメージや負けちゃいそうなほどヤバい技を喰らって面食らう様

ハードバンプもありですね。

 

4つ展開が作れるということは起承転結が作れるじゃないですか。

またこれを細かく組み合わせると切り返しの展開を作るのと同義ですね。

ロープ振ろうとしたら振り替えされてラリアットにこられたところをダッキングでかわしてこちらもラリアットを仕掛けたら風車式バックブリーカーを食らってしまった。

 

受け側からの視点では

やや劣勢(ロープ振られる)やや優勢(降り返す)やや優勢(ラリアット)やや劣勢(ラリアット)凄い優勢(風車式バックブリーカー)

 

こんな感じか。

 

基本アマチュアはこれできればいいと思います。

もっと細かく細分化したりこの展開をくっ付けたりして試合作りするレスラーも多いですね。

 

 

例えばハレタコーガン対ちんことみつき

私タックルで吹っ飛ばされるんですが倒れ際にカニバサミに移行して結果コントロールするっていうシーン

がこの試合や、その前にタッグで当たった時に出したんです。

これはタックル勝負では絶対勝てないという彼に対する評価を元に学生プロレス時代の同期うちだゆキッド

(プロ名;川嵜風馬)の技をパクらせて貰ってます(笑)

 

私は倒れ際なんですが彼はバンプした後に足を閉じるとカニバサミ成功するんです。

高度すぎて俺には無理無理(笑)

彼は他にもうちだゆDDT(背面飛び式ディープインパクト)など素晴らしいテクニックとオリジナリティー溢れるまさに天才レスラーでしたね。

 

話が逸れましたが、このチョイスはちんことみつき以外にはしてないんです。

私よりパワーがあるなという草レスラーは結構いますけど私よりデカくて且つパワーがある選手は彼だけかなと。

所謂凄い劣勢にみせてのやや優勢を意図的に操作した訳ですね。

今後もこのセールはちんことみつきにだけかもしれません。

若さで突っ走るのをおっさんが手練手管でかわしていった試合ですかね。
途中テンション上がって真っ向勝負してもうたけど(笑) 

 

 

しかしプロは色んな出し方をしているなーという印象です。

 

例えば新日本プロレスの石井選手

彼は特殊ですよね。彼はセールを極力制限する事でキャラクターを色濃くしています。

具体的には凄い優勢か凄い劣勢の2つだけで回してます。

相手の攻撃も効かないぜとばかりにガンガン打撃を入れて展開を回しますが、カウンターなど

を喰らってしまうと、打ち所が悪かったか古傷の左肩を抑えてもんどり打ちます。

だから振り幅が凄い凄い。

三沢さんみたいにはならないで欲しいなと思いながらもウオウオ声出しちゃいます。

 

例えば新日本プロレスの棚橋選手

彼はト書きが多いレスラーという印象。

こんなことやって来やがったなでも俺はお前に比べたらベテランなんだ、

君の知らない返し方も知ってるぞ、ほら。みたいな。

技と技の間やグランドしてる時にこんなこと話しそうです。

 

プロの試合ってあれこんな短かったっけ?って思う事ありませんか?

攻撃だけでなく間にこのような情報を詰め込んでいる試合を見せられると

あっという間に時間が経つんじゃないかと思います。

(決してグランドレスリングを省いているからではないですよね?)

 

 

最後

トランキーロに一言。

君はムタじゃない。