『ずっと言い出せなくて』 その4 | 明日は こっちだ!

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『ずっと言い出せなくて』 その4  (ネット検索作品+ケンチ)

    その1~ http://ameblo.jp/harenkenchi/entry-11496672903.html


外は快晴。幸せな夜を過ごしたであろうカップルたちが、楽しげに歩いている。
気が滅入る。本当なら俺も仲間だったのに。
ファーストフードの店に入り、俺は芽衣子さんからの連絡を待った。
俺も芽衣子さんも今日は休みをとっていたから、連絡は必ずくる。
そう信じ、俺は携帯と芽衣子さんからもらったライターを両手に握り締めた
一時間後、芽衣子さんからメールがきた。
「電話だと冷静に話せないと思うのでメールで許してください。
 昨日は本当にごめんなさい。健吾君の気持ちを台無しにしてしまったと反省しています。
 でもずっと気になっていたんです。あの従姉さんのこと。
 あの日は健吾君の目が何を意味しているのかわかっていませんでした。
 でも付き合っていくうちに私を見る健吾君の目があの日と同じ目になっていると感じてきました。
 健吾君の目は優しくて、私を大切に想ってくれていることが伝わってきました。うれしかったです。
 でも同時に、私は従姉さんに対して嫉妬するようになりました」
すぐに2つ目のメールがきた。
「私は自分でも嫌になるほど独占欲の強い人間です。
 健吾君が100%、私だけを見てくれていると思えなければ安心できないのです。
 健吾君は昨日、もう従姉さんに気持ちはないと言っていたけど、私はどうしても疑ってしまいます。
 健吾君はあの人とは付き合ったわけじゃないし、何もなかったという言葉も信じているけど、
 でもだからこそ、まだ未練がありませんか?
 今、健吾君があの人を見る目と、私を見る目が同じかどうかはわかりません。
 私は健吾君が大好きです。
 だから、本当の健吾君の気持ちを教えてください」
ため息が出た。何なんだよ一体。
恵子ちゃんを見る目と芽衣子さんを見る目が同じ?
そんなこと俺にはわからない。自覚無い。
ただ恵子ちゃんを見るといつも辛かっただけだ。
でも芽衣子さんを見るといつも暖かい気持ちになれたんだよ?
確かに芽衣子さんとは受身で始まったし、
その時の俺の心の中にはまだ恵子ちゃんへの想いが残っていたとは思う。
でも今の俺は君との「これから」ばかりを考えてる。
付き合っていけばそれはもっともっと大きくなって、
いつか恵子ちゃんは俺の心からいなくなる。
そのためにも君に側にいてほしい。
それじゃダメなのか?
勝手な言い分なのか?

俺は店を出てひと気の少ない公園に行った。
そして芽衣子さんに電話をしてありのままの気持ちを伝えた。
芽衣子さんは言った。
「少し時間が欲しい」
もう何だかわからなくなった俺は、東京行きの新幹線に飛び乗った。
一週間が過ぎた。大晦日。今日は俺の誕生日だ。
俺の仕事は365日、平日と休日の別ない仕事だったが、
転勤してまもないということで職場の先輩が気を遣ってくれ、
この年末年始はまるまる休みとなっていた。
しかしその休みも今は恨めしい。
この間、俺は芽衣子さんに連絡をしなかった。
彼女からも一切連絡はなかった。
夜も昼も、芽衣子さんに言われたことをひとつひとつ考えてみた。
彼女の言うとおり、恵子ちゃんへの想いが顔に出ていたのだろうか。
感情が顔に現れやすい人間だと、自覚はしていた。
怒れば口がとんがり、嬉しければ目尻が下がりっぱなしになる。
しかしそれがこんな結果を招くとは。
なんだかなぁ。このまま年越しかよぉ…。
なんだかなぁ。このまま年越しかよぉ…。

そうやって腐っていたら、午後、宅急便が届いた。
芽衣子さんからだった。
中にはマフラーと手紙が入っていた。
一呼吸して手紙を開ける。
「誕生日おめでとう。
 編み方を勉強する時間がなかったので、マフラーは買ってきたものです。
 でも一生懸命選びました。よかったら使ってね。
 大切な日なのに健吾君の横にいられなくて残念です。
 健吾君が私に側にいてほしいと言った言葉。
 うれしかったけど、私には無理です。
 健吾君が忘れようと努力すればするほど、
 きっと私の従姉さんへの嫉妬心は大きくなります。
 そして嫌な姿をいっぱい健吾君に見せてしまう。私はそれが怖いのです。
 勝手な言い分ですが、健吾君が従姉さんを忘れられる日まで、
 距離を置いて待っていてはダメですか?
 来年は手編みのものをプレゼントしたいです。        芽衣子」
読み終えた俺の頭に疑問が湧いた。
芽衣子さんがまだ俺を想ってくれているのはわかった。
独占欲というコンプレックスがあって、嫌な姿を俺に見せたくないという気持ちも理解できる。
過去に何かあったのかな。そんな姿は見たことなかったから相当抑えていたのだろう。
気づいてやれなかった俺が鈍感だったんだ。
でもね芽衣子さん。
俺が恵子ちゃんのことを完全に忘れたと、誰が、どう判断するの?
君の勘が鋭いことはよくわかった。
俺が口先だけで「忘れた」と言ってもすぐに看破されるだろうことも。
かと言って本当に忘れたとしても、そのことは君に伝わるのだろうか?
君の勘は、それを受け入れてくれるのかい?

年が明けても、相変わらず俺は悶々としていた。
(一生の間に、俺は何回「悶々」とするんだろう)
笑いたくなった。
どうしてよいものかわからなかったから、芽衣子さんへの連絡はずっと出来ないでいた。
この頃の俺は仕事も忙しくて精神的にも参っていた。
追い詰められた心と頭が、芽衣子さんへの不満を生み出す。
忘れようが忘れまいが、今の俺たちには一緒にいることこそ必要なんじゃないの?
芽衣子さんは考えすぎだ!
…自分こそ、いつも理屈で恋愛を考えていたくせに。
その頃、俺は会社の女の子とよく飲みに行っていた。
そのコ・新藤 明日香さんは別の会社から俺の職場に出向していた人で、
同じ部署の仕事仲間だった。
仕事も優秀で、サバサバとした性格は付き合いやすく、
また住まいも俺と同じ横浜だったので、よく帰りがけに一杯やった。
男女ふたりが飲みに…とは言っても話す内容はいつも仕事のことばかりで
色気のある会話は別段無かった。
しかし回数を経るごとに彼女の態度が変わってきた。
俺に気があるような態度、仕草が目立ってきた。
俺も芽衣子さんと膠着状態にあったので、そんな彼女のアプローチを甘受した。
だが決定的な言葉は言わせず、言わずのノラリクラリ。
芽衣子さんの存在も新藤さんには言わなかった。
いい気になっていた。
今思い出すに、実にいやらしいヤツだったと思う。

2月に入ってまもなく、仕事中、新藤さんが俺に小声で言った。
「来週の金曜日、帰りに食事しません?」
その日はバレンタイン・デー。
「大塚さんに予定がなければですけど…」
俺はOKした。

バレンタイン・デー当日。
会社から少し離れた喫茶店で待ち合わせした俺と新藤さんは、
地元のほうが終電を気にしなくていいからと、横浜に移動した。
「明日はふたりともお休みだから、朝まで飲みましょうね(笑)」
丁度いいウサ晴らしになると、俺も「望むところさ~」と軽く返した。
彼女のお気に入りだという店に案内された。
店内はカップルだらけ。
ここに来て突然、俺は自分に動揺した。
なにしてんだ俺!? いや、なにしようとしてんだよ、俺!?
乾杯の後、新藤さんがチョコの包みを出しながら言った。
「付き合ってくれますか?」
その言葉を遮るかのように俺は言った。慌てふためいていた。
「ごめん新藤さん、ごめん!
 ここまで来ておいて、こんなこと言うのはおかしいし矛盾してるけど、
 ごめん、俺、付き合っている人、いるんです!ごめんなさい!」
ワッ、と彼女が泣き出した。
もう俺の視線は彼女に釘付けで、周囲の視線は感じたけれど、
それを恥ずかしがる余裕など全く無かった。
彼女は言葉もなく泣き続ける。
自分のしたことに居た堪れなかった。
ようやく彼女が泣き終えた顔を上げた。
俺はひたすら謝った。ごめんと言うばかりで他の言葉は浮かばない。
彼女が言った。
「いいんです、いいんです…言ってくれてよかったです。ごめんなさい」
謝るのは俺のほうです。本当にごめんなさい!
「大塚さんの言葉だけに泣いてしまったんじゃないんです…
 最近別れた彼氏のこと、思い出して…」

彼女がその彼氏のことを話し始めた。
俺は黙ってその話を聞いた。
聞くことで俺のしたことが少しでも償えるなら…そんな身勝手な気持ちだった。
その彼氏とは去年の11月に別れたという。
理由は彼氏の浮気。
というよりも、新藤さんと付き合い始めた当初から、同時進行で別の女性がいたらしい。
結婚を誓い、双方の親にも挨拶を済ませた頃、それが発覚したそうだ。
責める彼女に対して、彼氏は開き直るばかりか、暴力まで振るったという。
踏ん切りをつけて彼氏と別れ、気持ちはボロボロになって何もかも嫌になった。
もう会社も辞めてしまおうかと思った頃、俺が転勤してきた。
いつも飄々としていて、明るく自分に接してくれる俺の姿に、彼女は救われたという。
責められるどころか、そんな風に俺のことを話す彼女に、ますます申し訳なく思った。
その後も彼女の話を聞き続けた。
話しながら彼女は杯を重ね、店が閉店時間を迎える頃には、彼女はヘベレケになっていた。
俺の酒量もとっくにリミットを越えていたが、とてもじゃないが酔えなかった。
酔い潰れた彼女を引きずるようにして店を出、タクシーを拾う。
彼女をタクシーに押し込み、自分は別のタクシーをと思ったが、
いくらなんでもそれは酷いと思い直し、俺も一緒に乗り込んだ。
正体をなくした彼女から住所を聞き出すのは骨が折れたが、
それでもなんとか彼女のマンションまでたどり着くことが出来た。
しかし揺さぶったりホッペを叩いても彼女は起きない。
タクシーの運転手が苛立った声で言う。
「一緒に降りてくれませんか?彼氏でしょう?」
口論する気力も無かったので、彼女を抱えて降りた。
酔っ払いは重い。
俺は彼女を背負い、ひぃひぃ言いながらドアの前まで歩いた。
と、彼女が目を開けた。
「よかった。もう大丈夫だね?」
「はい。すみませんでした」
「じゃ、降ろすよ」
だが彼女は降りようとしない。
「どした?まだ立てないかい?」
「大塚さん」
「ん?」
「今日は一緒にいて」
耳元で囁かれたその言葉にクラクラとした。
俺は泊まった。

なんともバツの悪い朝を迎えた。
のそのそとベッドから出た俺に新藤さんが日本茶を差し出した。
「コーヒーよりこっちのほうが、大塚さん、いいでしょ?」
笑顔だ。
なんで笑顔になれるんだ?
俺は苦笑いすら出来なかった。
あまりまともに会話も出来ず、俺は帰ろうと身支度を整えた。
「私も出掛けるので、駅まで一緒に行きましょう」
早くひとりになりたかったが、俺は何も言えなかった。
道すがら、彼女が言った。
「何も考えないでください。私、これきりだと思ってますから」
彼女はいつもの職場での顔になっていた。
家に帰ると、郵便受けに宅急便の不在票が入っていた。
芽衣子さんからだ。
宅配会社に連絡すると、1時間後に荷物が再配達された。
中には手作りと思しきチョコと、ブランド物のネクタイが入っていた。
今回は手紙は無かった。
それが何か無言の圧力に感じた。
いろんな感情に塗れながら食べたチョコは、味がしなかった。
翌週、職場で会った新藤さんはいたって普通だった。
ありがたいというか、なんというか。
自分が卑怯な男に思えたが、俺も努めて平静を装い、彼女に接した。
以後、彼女は全くあの日のことに触れず、俺も口に出さず、
ふたりで飲みに行くこともなくなった。
一ヶ月後のホワイト・デー。
芽衣子さんにお返しを送った。ちょっとだけ値の張る小物入れ。
メッセージの類は入れなかった。
何か事務的で、虚しさを感じた。

それから一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月。季節は春を迎えた。
相変わらず芽衣子さんとのやりとりはない。
飽きもせず俺は考え続けていた。
しかも今までは恵子ちゃんや芽衣子さんのことだけだったのに、
なぜか新藤さんのことまで悩みの数に入れた。
なんともはや俺という男は小心者で、ナルシストで、くだらない人間なのか。
ある日、同僚と飲みに行った。
いい加減酔い、終電に飛び乗った時、俺は衝動に駆られた。
芽衣子さんに電話しよう。
横浜駅はまだ先だったが俺は途中下車した。
改札を出てすぐに電話する。
2、3コールで芽衣子さんが出た。
「お仕事ご苦労様!」
芽衣子さんの言葉を聞いたらたまらなくなった。
俺は芽衣子さんが口を挟む隙さえ与えぬほど、捲くし立てた。
たのむよ!俺の側にいてくれよ!恵子ちゃんのことなんて関係ないだろ!
忘れたかなんてわかんないよ!忘れたって言ったって信用してくれるのか!
芽衣子さんが必要だってことだけわかってるんだ!
嫉妬なんて構わないよ!嬉しいよ!嫌になんて絶対ならない!
俺の話が終わるのを待って、芽衣子さんが言った。泣いてた。
「健吾君の気持ちはうれしいの。でも私は、自分が嫌な女になるのが嫌なの!」
初めて聞く彼女の泣き声に、俺は少し冷静さを取り戻した。
「一体なんで、そこまでこだわるんだい?」
俺の問いに泣きながら彼女は答えた。
昔、結婚を考えた彼氏がいたこと。
でも自分はいつも彼を疑ってしまったこと。
そしてとうとう、彼は「わずらわしい」と言って去っていったこと。
自分は病気だと、芽衣子さんは言った。
俺は胸がいっぱいになった。
「じゃあ、俺が本当に恵子ちゃんのことを忘れたと、芽衣子さんが確信を
 持てるまで芽衣子さんは待つの?そんなの芽衣子さん次第であって、
 いつになるかわからないじゃない!」
ほんの少し無言になった後、芽衣子さんが言った。
「それでも私は待ちたいの」
ああ、理屈じゃないんだな、と思った。
堂々巡りに疲れた。もう、いいや。
俺は電話を切った。
家までのタクシー代は2万円近かった。
こんなことならカプセルホテルにでも泊まりゃよかった。
自宅のベッドで横になりながら、
そんなことを冷静に考える自分を冷たいと思った。

夏。初めて体験する東京の暑さは俺を一層、滅入らせた。
ある日、出勤すると新藤さんが職場のみんなに挨拶回りをしていた。
俺の姿を見つけ、彼女が深々と頭を下げる。
「このたび、会社を辞めることになりまして…」
俺とのことが原因!? 動揺した。
「今晩、飲みに行きません?」
小声で言った彼女は笑顔だった。
その晩、飲み屋に入り席に着いた彼女が、開口一番言った。
「私の退職は、大塚さんとのことと全く関係ありませんから」
きっぱりとしていた。
話を聞いた。
彼女は彫金を趣味としていたのだが、
最近、知り合いの彫金師にこれまで作ったアクセサリーを見せたところ、
強くプロになることを薦められたそうだ。
でもまだまだ自分は勉強不足だと感じるため、
会社を辞め、その知り合いのもとで修行をしようと決めたらしい。
生き生きと話す彼女がなんだか羨ましい。
その時の俺はどういう精神構造をしていたのか。
こともあろうに俺はとんでもないことを口にした。
「俺と付き合ってください」
はぁ?
そうは彼女は言わなかったが、
一瞬真顔になった後、すぐに笑顔でこう言った。
「そんなこと言わないで。
 残酷だけど、私の中では終わったことなんです。
 それって『今更』、ですよ?」
穴があったら入りたい、なんて言葉じゃ生温い。
今思い出しても、恥ずかしさで腹の辺りに空洞を感じる。
自業自得。また俺はひとりになった。

プライベートがうまくいってないと、仕事までうまくいかないのだろうか。
毎日なにかしらやらかし、何をしても空回りする日々がしばらく続いた。
社会に出て10年余、
どんなに辛いことがあっても仕事に影響するなんてことはなかった。
それが、色恋沙汰で我を失っている。
これじゃアカンがなと思う反面、案外俺も普通の人間だったんだなと実感した。
秋になった。
大きな失敗こそしなくなったが、相変わらず仕事はパッとしない。
ある日、見かねた先輩が俺を飲みに誘った。
「どうしたんだ、ここんとこ?何かあったか?」
「いえ、別に。何もないですよ」
「そうか?お前はそういうことあんまり話さないからなぁ。彼女と何かあったのか?」
彼は俺が転勤する際、本社から残務整理の手伝いのために来ていた人だったので、
俺と芽衣子さんが付き合っていることは知っていた。
「彼女とは…終わったんですよ」
「…そか。まぁ、どうせ話さんだろうから深くは聞かんけど」
そう言って、先輩はそれ以上クドクド説教することはしなかった。
飲んでいる間、先輩がさりげなく気を遣ってくれているのがよくわかった。
ありがたかった。
こんなところで駄目になっちゃだめだ。
たった1年かそこらで都落ちなんてしてられっか!
俺は少し前向きになれた。
そろそろお開きにするかというところで先輩が言った。
「パーッと合コンでもすっか?俺、セッティングしたる」
それもいいか。
「レベル高いの、たのんますよ!(笑)」
カラ元気で言った。

2週間後、六本木で合コンとなった。
こちらは先輩と俺、相手はOLふたり。
とても綺麗な人たちだった。
丸の内で働いているというふたりはさすがに垢抜けていて、会話も洗練されている。
話していて楽しかったが、当たり障りのない会話に虚しさも感じた。
「ダメですよ!故郷のこと、そんな悪く言っちゃ!」
OLのひとり、関口さんが真剣な顔で言った。
会話の流れで俺の田舎の話になっていた時だった。
「○○なんて、いいところに住んでたんですね~」
「いや、大したトコじゃないですよ。田舎だし」
「ええ~?都会じゃないですか~」
「中途半端にね。あんまり面白いところじゃないです」
横で聞いていた関口さんが俺を叱り付けた。
場が一瞬凍った。
「大塚~!関口さんがもっと訛っていいってよ!(笑)」
先輩、ナイスフォローです。
また和気藹々とした雰囲気に戻ったが、
関口さんは恥ずかしそうに俯いていた。


$明日は こっちだ!