アンドリュー・ワイエス展 -創造への道程-
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
「アンドリュー・ワイエス展
」を見に行った。
先月「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展
」を見にいったとき
同じく静謐な詩情をたたえたワイエスの絵を見たいと思った。
そうしたら偶然開催されているのを知ったのである。
これも一種のシンクロニシティか
アンドリュー・ワイエスは
13年前に同じく文化村で開催されたときも見に行ったので
これが2回目である。
ワイエスの絵はどう表現したらいいのだろう。
原色を排したアメリカの原風景
わらと木くずのにおい
音のない世界
あるとしたら静かな風の音くらいか
私は写実的なワイエスのような画風を好む。
久しぶりに見ての発見は
作品の多くが水彩ということだった。
水彩でここまで描いていたとは知らなかった。
美術展に足を運ぶのはいい。
精神的に贅沢な時間を送っていると実感するし
事実気持ちが豊かになる。
そしてインスパイアを得て、頭の中で何かのスイッチが入る。
私も久しぶりに水彩の絵筆をとりたいと思った。
ありふれた木造の家屋の断面をきりとって
具象を抽象的な構図にし
写実的に私の好きな茶や枯れ草の色で構成する。
油絵を描くとなると気構えが必要だが
水彩であれば手に取りやすい。
幸い時間はある。
題材を探し、終日絵に向かう一日を送ろう。
勤めをやめたのは
そういう時間を送りたかったのだから