「ステラさん、相対者が決まりましたよ」 | 神様と共に

神様と共に

統一教会の元シックです。
統一教会では私の神様に出会いまいた。
神はいつも私と共におられます。


(以下の文章は、私個人の過去を回想したものです。興味のない方はどうぞスルーしてください)



あれは、私が女性連合の大会の動員など、女性連合のみ旨に勤しんでいる頃のことです。



アベルから連絡がありました。


「ステラさん、相対者が決まりましたよ。


 ○日に、○○教会へ写真を受け取りに行ってください」と。



運命のその日、


「メシアが、お父様が選んでくださった人。


 私の救い主でもある人。


 どんな人でも結構ですという気持ちで臨んだのだから、


 感謝してお受けしよう」


と思いながら、教会へ向かいました。



季節は初夏、心地よい風がそよぐ、ある晴れた日の午後のことでした。



教会へ着くと、担当者の方から相対者の写真を頂くことになっていました。



「どんな人だろう」


逸る心を抑えながら、


「勝手にイメージを抱いてはいけない」


と自分に言い聞かせました。



その一方で、


決めて頂いた相対者を知りたいような、知りたくないような


複雑な気持ちでもありました。



教会の一室で写真が手渡されました。



その瞬間、深く暗い谷底へ突き落とされました。


私を取り巻くのは、漆黒の闇ばかり。



見てはいけないものを見てしまったような


そんな心持ちでした。



写真には、眼鏡を掛けた、横幅のある青年の姿がありました。


眼鏡の奥には陰気な雰囲気が漂い、


顔からは頼りなさげな感じが滲み出ていました。



私は咄嗟にそれを伏せました。



写真の裏側には、彼の所属教会や略歴が書かれていました。


相手は日本人で、どうやらチャーチの青年部に所属している人のようでした。



数日後の聖日礼拝の後、


家路につく人々でごった返す中、


相対者から教会にいる私宛に電話がありました。


それが相対者と話をした最初でした。



お互いに軽く自己紹介をしました。



彼は家族と暮らしているらしく、


私が彼の相対と知らされてすぐに、


教会に反対している彼の母親や姉に、


私の写真を見せて私を紹介したと言いました。



さらに、


「同じ部署にいる兄弟姉妹達にも見せています」


と言いました。



有頂天になっているようでした。



そして、


「ステラさんは、家族に僕を紹介してくれましたか」


と聞いてきました。



私が、


「いえ、まだです」


と答えると彼は、


「なぜ紹介してくれないのですか。


 早く紹介してください」


と不服そうに言いました。



当時の私は信仰歴10年でしたが、


原研時代から私が教会の信仰を持つことに両親は反対していました。


私が家を出て以降、一貫してその立場は変わっていませんでした。



両親は、


「いつかは必ず帰ってくる」


という確信を持ちながら、


教会活動をしている私を黙認しているという状態でした。



そんな両親でしたから、


何の知らせもなく勝手に教会で結婚相手を決めたとなると、


怒り出すに違いないと思いました。



それでも、


「相手が良い人だと分かれば、


子供が生まれれば、


そのうち両親は認めてくれるよ」


と先輩方は仰いました。



でも、私の場合は、


まだ相手が良い人かどうか確信が持てていなかったので、


写真を見せて、親を説得するには難しい状態でした。



何の準備もなく彼の写真を見せたら、


それを見た両親は、きっと怒り出すだろうし、


写真の裏の略歴を見たら、


さらに強く反対するに違いありませんでした。



彼の人柄や長所を知り、


両親に自信を持って紹介できるまで彼を紹介するのはやめておこう、


と思っていました。


(合同結婚式までにはまだ時間があったので、それまでには紹介できるだろう、と思っていました)



しかし、度々電話で


「何で紹介してくれないんですか」と聞かれ、


それに対して、


「あなたという人を私がまだ理解できてないからです」


とはっきりと言うこともできず、


根負けして、


とうとう私は両親に写真を見せることにしました。



◇◇◇ 続く ◇◇◇



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最後までお読み頂き、感謝申し上げます。



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