子どもが幼稚園の2歳児クラスに入ったものの、週3回の登園は行きたがらない。

そんなある日、主任の先生に言われたことばが、
「お母さんになってください」。


あとになって、先生のことばの意味が分かるんですが、
そのときわたしは、「お母さん」ではなくて、何もかも息子に教えようとする「先生」になっていました。

トイレトレーニングでも、トイレに行く習慣を「教え込もう」としていました。

着替えでも、ズボンのはき方、チャックのしめ方、ソックスのはき方を教えていました。

電車やバスに乗っても静かに乗って迷惑をかけないことを、教えていました。

教えることばかりやっていたんです。

わざわざ教えなくても、子どもはまねて学ぶ天才なので、家族を見てカッテに身に付けるのに、ソコは分かってなかったんですね。

こんなふうにするのよ、ちゃんと覚えてね、
というかんじ。
チョー上から目線ダ(;^_^A

こんなに一生懸命やってるのに、子どもは幼稚園に行きたがらないし、かんしゃくを起こしたり、泣き続けたり。それで私はキツク叱って説教をしまくる、という空まわりと悪循環でした。


でも、息子がわたしにしてほしかったのは、教えてくれることじゃなかったんです。





つづく。