片道３時間かけても 会いたい人～②

１２月２３日・・・４回目の訪問～


お歌が大好きなもーおばさんに、クリスマスプレゼント～戦後の名曲・懐メロ集CD ２枚とポータブルCDデッキ～を用意して会いに行きました


「今回のプレゼントをどんな顔で受け取ってくれるのかなぁ～喜んでくれるかな」


と、ワクワクしながら施設に到着し、昼食を終えた方々の奥に、車椅子姿のもーおばちゃんを発見～


ニコニコしながら近づいて行った母が、いつものごとく


「おばちゃん、私、誰か分かる」


と尋ねると、険しい顔をしたもーおばさんは


「分からんッ　眠いから帰ってッ」　と顔を横に背けた・・・・


母と私（と友人）は、目が点になり、放たれた言葉を必死に受け止めようとするけど、動揺が隠せない・・・


更に、追い討ちをかけるが如く、もう一度苛ただしそうに手をシッシッとしながら


「帰ってッ」

と叫ぶ・・・


このやりとりに気づいた職員さんが駆けつけて来て下さり、取り直そうして下さったのですが、苛立ちを隠せないらしく「帰ってッ」のオンパレードでした


母とは、今までも【お会いした時、寝てるかもしれないね】【寝顔見て、即帰ることもあるかもね】とは話していましたが、今回の事は全くの想定外でした・・・


だけど、現実はこんなこともあるんだという事なんですよね・・・


これって・・・日常の中でも形を変えて多々あることだよなぁ～とも思いました


こちらが相手に期待して何かをしても、思ったような反応をして貰えなかった時と同じだなぁ


タイミングが合わなかっただけかもしれない・・・


こちらの期待が大き過ぎたのかもしれない・・・


事象としてはそうなのだけど、やっぱりショックだったのも事実で、帰りの車中はいつもよりしんみりムードで


「こういう時もあることを頭に入れとこうね」「今度はタイミングが合えばいいね」


と母とポツポツ話しました


運転席マーブルと助手席母のしんみりムードの中、後部座席の友人はというと・・・


③に続く