この本を読んでから、電車の窓から見える街の景色が、立ち並ぶ立派に作られた家で埋め尽くされているのだとあらためて感じる。そして、この家々のすきまを、都市の幸を求めて自由に生きるひとの姿を想像する。

これほどまでにモノであふれ、まだまだ利用できるものをゴミにしてしまう都市の中で貧困とは何を意味するのか。そこに興味が向く。もう少し考えたい。