■中東のカタールをめぐって、ごちゃごちゃ騒がしいことになっているご様子。

http://edition.cnn.com/2017/06/06/middleeast/qatar-middle-east-diplomatic-freeze/index.html

すでにサウジアラビア、バーレーン、エジプト等が、カタールと断交したということで。

断交の理由は、カタールが過激派組織に肩入れしているからとかなんとか。

いや、サウジアラビアには言われたくないって感じだけれど。
(サウジはISに兵器を流しているといわれている)

多くの中東諸国から敵視されているイランとの接近も気に入らなかったようで。
カタールがどこの国と仲良くしようがカタールの勝手じゃないかと思ってしまうけど。
イランはサウジアラビアにとって、もっとも許しがたい国家らしいので、
一気に沸騰しちゃったのかな。

 (関連記事) 【紛争のツボ】人間関係のトラブルは近距離だからこそ起こる。【内政不干渉の原則】

         中東情勢のツボ(2)サウジアラビアとイランは犬猿の仲

■しかも今回のカタール断交連鎖の発端は、
ロシアが流した偽ニュースに、中東諸国が踊らされた結果だという報道もあり。

AFPBB http://www.afpbb.com/articles/-/3131090


ロシアのハッカーに乗っ取られてしまう国営カタール通信が情けない……というのはさておき、
どうして近隣国家の外交担当局は、その1つの情報だけを見てそれを鵜呑みにするのか、
まともに情報の精査もできないのか不思議でたまらない。

必ず複数の情報源をあたって、真偽や事実内容を確認するもんじゃないのか。
それとも、情報の真偽などどうでもいいから、
前々から気に入らなかったカタールをぎゃふんといわせてみたかっただけなのか。

イラン、イスラエル、そして過激派武装集団の存在が、
サウジアラビアをはじめとするイスラム教スンナ派諸国を煽るスイッチになっているから、
このスイッチを押されて、ムキーーーーーっヽ(`Д´)ノ と感情が沸騰してしまったとか……?

■相手が個人であれ組織であれ国家であれ、
関わるべきではない証拠が十分に積み上がったならば、
断交・絶縁という選択をすることも大切だと思う。

だから、今回のカタールに対して、近隣のいくつかの国が断交したのも、
外交政策の一つとしてはありだと思う。

ただ、その断交の理由が、あまりにお粗末というか、幼稚というか、
「ロシアの偽情報に釣られて断交した」という汚名がついてまわるのは、
国の名誉や信用度にとって大きなマイナスのような気がする……

■カタールときくと、私はまず最初にアルジャジーラを連想する。

アルジャジーラは、カタールに拠点があるニュース放送局。
残念ながら日本語版はないが、英語版ならいつでも見られる。
アルジャジーラ http://www.aljazeera.com/

そして今回、やはり予想通りというか、アルジャジーラもサイバー攻撃を受けている。

AFPBB http://www.afpbb.com/articles/-/3131391



上に引用したAFP記事内には、アルジャジーラについてこう書かれている。

 ・かねてカタールと周辺諸国との紛争の元だった

 ・世界屈指の規模を誇るニュースメディアである

 ・報道が偏向していたり域内での混乱を扇動していたりするとして近隣諸国が非難 


報道内容をめぐって、近隣諸国と険悪な状態が続いていたんですよねえ……

マスメディアへのサイバー攻撃自体は、何の珍しい事もないのだけれど、
このタイミングでカタールのアルジャジーラを攻撃してしまうと、
それって、「アルジャジーラの報道は真実なので、たいへん都合が悪いです」と
全世界に公言してるのと同じじゃないかと思う。

人は、不都合な真実に対して、逆ギレする。
図星をつかれると抵抗する。
怒涛の言い訳を始めたり、論旨をすり替えてごまかす人もいる。
ちょっと鎌をかけただけで、自ら悪意を暴露してあれこれ弁解を始める者もいる。
なんにしても、やましいことがあればあるほど、
感情的な自己正当化が激しくなるので周囲にはバレバレだ。

中には、暴力的な手段で相手を黙らせようとする人もいる……
サイバー攻撃も、そういう暴力的な手段の一つとしてカウントできる。

■アルジャジーラは信用できる報道機関だと思っている。
でも、その報道がすべて真実で、一切の偏りがないとはさすがに思わない。

人間が報道する以上、その取材内容も、発信する情報の編集・取捨選択においても、
どうしても人間的な偏向フィルターがかかってしまうのは、避けられないことだから。

それでも、その国の指導者に都合の良いニュースしか報道しない国営放送なんぞと比べれば、
ガチガチの保守層に囲まれた中東エリアで、近隣諸国の神経をさかなですることを厭わず、
中立・公正を保つ努力を続けているアルジャジーラの姿勢は信用できる。

日本なら、不都合な真実の発信源をやりこめるにしても、
せいぜいネットが炎上する程度で済むけれど、
中東エリアではリアルに爆弾が飛んでくるリスクがあるのだから、
真実を発信するのは本当に命がけだよね。

ちなみにアルジャジーラは、カタール首長のポケットマネーから生まれた報道局なのだ。

権力者万歳の国営放送ではなく、真実を発信する報道局を、
トップ自らが動いて開局したというリベラルな気風にも、カタールの独立性というか特殊性というか、
中東近隣諸国から浮いた存在であるらしいことは想像できる。

だいたい、真実というのは、権力者にはたいへん都合が悪い。
カタールがアルジャジーラを開局したこと自体が、
王族支配・族長支配の根強い近隣諸国にケンカを売る行為だったのかもしれない。

その辺の詳細は調べていないからわからないけれど、
カタールの政治部には優秀な人材がいることと、先見の明があるのは確かだと思う。
インターネットが庶民にも普及し過ぎて、情報を隠しとおせる時代ではなくなってしまったから。

■偽情報といえば、トランプ大統領とロシアのつながりとか、その辺を巡る関係各所の情報も、
いろいろ飛び交いすぎてて、どれが正しいのか何なのか、かなりカオスな感じ。

AFPBB http://www.afpbb.com/articles/-/3131374

私には何がウソか本当か調べようがないけれど、
トランプ政権の要職者がしょっちゅう辞任したりクビになったり、
人員の入れ替わりが激しいブラック企業みたいになっちゃってることはわかる……
いったい、この先は、どうなるのでしょう……

イギリス総選挙も、現時点での報道では、大方の予想を覆す結果になりそうとのことで。
イギリスのEU離脱スケジュールが荒れるかもしれないそうで。

いろいろ、先行きが不透明かつ、偽情報もばんばん飛び交うこの時勢だからこそ、
意識的に独りで静かになる時間と空間をしっかり確保して、
情報に振り回されないようにする工夫がいるなと、あらためて思った次第。

心が落ち着いていれば、1つの情報を鵜呑みにして判断を誤るようなことはないはずだから。



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以下追記 2022年12月12日

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