●参院選:犯人はどの政党の支持者か
投票用紙の記入台は、1人ずつ区切られていて、正面に候補者一覧が貼ってある。
今日は、ご丁寧に拡大鏡までぶら下がっていた。
ふと見ると、鉛筆で、ある政党名をぐるっと丸で囲むような「落書き」がしてある。
係の人を呼んで伝え、投票所を後にした。
「あれって、支持してる政党を丸で囲んでんやろね」
「せやろな」
「そーゆーことする支持者って、程度が低いと思わへん?」
「低いな」
「…ってことは、『この政党の支持者は程度が低いですよ』って、わざわざアピールしてるようなもんやん?」
「まぁ、そうやな…」
「…ってことは、『敵の党』を丸で囲んでおいたら、印象操作できるんちゃう? うーん。あの丸をつけたのは、ほんまもんの支持者か、敵の支持者か、どっちかなぁ」
「そこまで深く考えて落書きするのは…、2時間サスペンスの犯人ぐらいちゃうか?」
ただ単に、「おまえ、2時間サスペンスの見過ぎ」と言われたような気がする。
選挙結果の推理より、落書き犯の推理に熱が入りすぎた。